妊娠中って、結局なにをしておけばいいんだろう?
やることはたくさん見たけど、本当に意味があるのはどれなんだろう?
検索すると「妊娠中にやるべきこと」がたくさん出てきます。
ただ、「実際にやってみてどのように役に立ったのか」までは書かれていないことが多いんじゃないでしょうか。
僕たちのお産は予定日より早い破水から始まり、陣痛、吸引分娩、そして最終的には緊急帝王切開というフルコース出産になりました。
想定していたお産とはまったく違います。
しかし突然始まったお産だったからこそ、準備しておいて良かったことがよくわかったような気がします。
今回は、出産を終えた今だからこそ言える妊娠中にやってよかったことと、いらなかったかもしれないことをまとめてみました。
これから臨月を迎える方の参考になれば嬉しいです。
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やってよかったこと|体づくり編

① 1日10kmを目標に歩いたこと
妻は妊娠中期からとにかく歩いていました。
目標は1日10km。
買い物も散歩も全部歩きに変えて、なるべく電車賃を使わずに移動。
これは間違いなく体力がつきました。
実際僕たちのお産は、破水から出産までに36時間がかかりました。
その間、妻はほとんど眠れていません。
痛みと戦いながら、体力だけがどんどん削られていく時間です。
どんなお産になるかはわからないけれど、体力はあればあるほどいいと感じました。

よくあんなに歩いてたよね

あれがなかったら、途中でもう無理だったと思う
また、お産を見ていて感じたのは、体力が尽きると気力は湧いてこないということです。

1日だけだし気合いで何とかなるでしょ
と思っていると、その気合いすら湧いてこない時間が出てくるかもしれません。
歩いておいて損をすることはないと思います。
ただし、歩く量は体調と医師の指示が最優先です。
切迫早産の診断が出ている方や、お腹の張りやすい方は無理をしないでください。
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② いきみ方(いきみ逃し)の練習
いきみ逃しというのは、子宮口が全開になる前の「いきみたい感覚」を、呼吸や姿勢で逃がすテクニックのことです。
まだいきんではいけない時間に無理にいきんでしまうと、体を傷つけたり、余計に体力を消耗したりします。
妻は妊娠後期のうちから、YouTubeの動画を見て呼吸と姿勢を練習していました。
やり方そのものは動画を見てもらうのが一番早いので、妻のおすすめyoutube動画をみていただければと思います。

呼吸をちゃんとやってる間は、本当に痛くなくなる時間があった
もちろん痛みが完全に消えるわけではありません。
それでも、妻の実感としては痛みを逃すことができたみたい。
当日その場で覚えるのと、体が覚えている状態で本番を迎えるのとでは、まったく別物だと思います。
夫側の視点で言うと、妻と夫の動き方を話し合えていたのも大きかったです。

息吸うのは体が勝手にやるから、とにかく息を吐くように声がけしてほしい
と事前に教えてもらっていました。
本番で妻の呼吸が乱れたときに

息吐いて
と声をかけられたのは、事前に打ち合わせできていたからでしたし、実際すごく効果がありました。
③ 乳頭マッサージ
助産師外来で指導を受けて、妊娠後期から乳頭マッサージをしていました。
今の完母授乳につながっていると思います。
産後すぐの授乳は想像していたよりずっとシビアな時間でした。
赤ちゃんは飲み方を知らないし、母体も慣れていないので、全然出なかったり痛かったりします。
そのスタートラインで「出る準備ができている」状態だったのは、かなり大きかったと感じています。

だからと言ってすぐ母乳が出るわけではないし、産後の助産師さんがやってくれるマッサージはめちゃくちゃ痛かった
事前にマッサージをして、乳汁が出ていても、ちゃんと母乳が出るには時間がかかるし、産後助産師さんがやってくれるマッサージは別格に痛かったそうです。
でも事前にやっていたからこそ、これで済んだんだと思う。
なお、乳頭マッサージは子宮収縮を促すことがあるため、必ず産院の指示に従って始めてください。
④ 妊娠線クリームをたっぷり使ったこと
我が家も妊娠線対策として保湿をたっぷりしていましたが、専用の妊娠線クリームを使いませんでした。
使っていたのは、ドラッグストアで買える普通の尿素入りの保湿クリームです。
しかし結果として、妻に妊娠線はできませんでした。
これは我が家の一意見として書きますが、大事だったのは「何を塗るか」よりも「毎日たっぷり塗り続けられたか」だったんじゃないかなと勝手に思っています。
専用クリームは1本の値段がそれなりにします。
ケチって薄く塗るくらいなら、安いものを気にせずたっぷり使えたほうが、結果的によかったのかもしれません。
ただし、妊娠線のできやすさは体質による部分が大きいです。
塗っていてもできる方はいますし、それは決してケアが足りなかったからではありません。
また、肌の弱い方やアレルギーのある方は、市販の尿素クリームが刺激になることがあります。
妊娠中は肌が敏感になりやすいので、心配な場合は産院で相談するか、低刺激の専用品を選んでください。
できてしまった方にはアフターケアができる妊娠線クリーム
妊娠線は真皮が裂けてできる跡のため、一度できると完全に消すことはできません。
ただし、適切な成分でケアすることで跡を目立ちにくくすることはできます。
予防だけでなくアフターケアにも対応した成分が入っているものを選ぶことも選択の1つです。
無添加・低刺激処方で妊娠中の敏感な肌にも安心して使えます。
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やってよかったこと|準備・手続き編

次に、振り返ると産後に効いていた段取りをご紹介します。
⑤ 夫が入院バッグと陣痛バッグの中身を把握していたこと
我が家のお産は、破水から始まりました。
破水した時点で、もう自宅でゆっくりしている場合ではありません。
すぐに産院へ連絡して、そのまま向かうことになります。
このとき、「バッグの中身を説明している時間」は一切ありませんでした。
どのバッグに何が入っているか、二人で一緒に確認していたのが良かった。
妊婦さん本人だけが中身を知っている状態は、けっこうリスクだと思います。
陣痛中は、飲み物やリップクリーム、スマホ充電器など、欲しいものをベッドからバッグまで取りに行くことは困難です。
付添人のサポートとして、欲しいものを欲しい時に迅速にとってくることは重要な任務です。
言われた時に迅速に渡せるように、どこに何があるのかを知っている必要がありました。
バッグを作るのは奥さんでもいいと思います。
しかし完成したら一度、夫と一緒に中身を開けて見る。
これだけで当日がかなり変わると思います。
必要だった入院バッグ・陣痛バッグの中身についてはこちらから
⑥ 書類をの書けるところは全部埋めておく
出産の前後には、会社に出す書類や役所に出す書類が、まとめて発生します。
我が家では産休中の妻が臨月に入る前に、書けるところを全部埋めてくれていました。
- 名前や生年月日など、赤ちゃんの情報が必要な欄だけを空白にしておく
- それ以外の住所・保険証番号・振込口座などは全部記入しておく
- 書類ごとに「提出先」と「期限」を付箋に書いて貼っておく
書類の記入は、それ自体は簡単な内容ですが、確認作業などが面倒で後回しにしてしまいがちな部分です。
早めに取り組んでおくと後が楽になります。
なぜこれが効いたかというと、入院中は、想像以上に書類を書ける状態ではないからです。
妻は帝王切開の傷が痛み、授乳は3時間おき。
さらに産後は頭が全然回らない、いわゆるマミーブレインです。

入院中に書類やって、って言われてたら無理だったと思う
もちろん夫がやれることだし、全て夫に任せてしまえばいいのですが、育休に入る前だと意外と引継ぎなどで仕事が忙しく、集中して取り組めない可能性が大いにあります。
情けない話ですが、僕自身、妻が産休中にやってくれていて非常に助かりました。
また、産後の手続きには期限があります。
なかでも注意したいのが児童手当です。
こども家庭庁によると、児童手当は原則として申請をした月の翌月分から支給されます。
申請が遅れた分をさかのぼって受け取ることはできません。
我が家は月末の出産でした。
もし手続きがもたついて15日を過ぎていたら、支給開始が1ヶ月ずれていた計算になります。
0〜3歳未満の児童手当は月額15,000円ですから、決して小さくない額です。
出生日が月末に近い場合も、申請が翌月になっても出生日の翌日から数えて15日以内であれば、申請した月分から支給されるという制度ではあるようですが、書類提出は早いに越したことはありません。
書類が先に埋まっていたおかげで、産後はほぼ書類を出すだけの状態になっていて、焦らずに出すことができました。
補足として、知っておくと安心なポイントも挙げておきます。
- 出生届とは別に、児童手当の申請手続きが必要
- 申請先は住んでいる市区町村の役所
- 里帰り出産で一時的に地元を離れていても、15日以内に住民票のある市区町村で申請する必要がある
自治体によって必要書類が違うので、臨月に入る前に一度、お住まいの市区町村のページを確認しておくことをおすすめします。
⑦ 部屋の準備を臨月前に終わらせた
ベビーベッドの組み立て、ベビー用品の配置、ベビーバスや沐浴グッズの用意。
これらは臨月に入る前に終わっていました。
結果として、退院してきたその日から、そのまま生活が始められました。
ベビーベッドの組み立ては、意外と重労働ですし時間もかかります。
説明書とにらめっこして、工具を出して、置き場所を何度か変えて。
これを産後にやるのは、結構厳しいと思います。
夫がいて、すぐ組み立てられるなら問題ありませんが、それでも事前に組み立てない理由はありません。
産後は、赤ちゃんが泣き、授乳があり、奥さんは傷が痛みます。
組み立てに集中できるまとまった時間は、もう戻ってきません。
自分で時間がコントロールできるうちに部屋づくりをしておきましょう。
⑧ 臨月に入ったら「今日来ても大丈夫」な状態にしたこと
これは⑤〜⑦をまとめた、我が家の基本方針です。
臨月に入ったら、「予定日までにやればいい」という考え方はやめた方がいいと思います。
理由は単純で、我が家の場合、突如お産が予定日より早まったからです。
我が家は予定日より前の、38週3日で破水スタートでした。

まだ大丈夫だろう
と思っていたタイミングで、お産が始まりました。
臨月に入ったら、「今日始まっても困らない状態か」を基準に考えてみてください。
この基準に切り替えるだけで、やることの優先順位が自然に決まると思います。
やっておけばよかったこと|股関節のストレッチ

ここまでは「やってよかったこと」でしたが、妻が唯一はっきり後悔していることがあります。
それが股関節のストレッチ。
きっかけは、分娩中に助産師さんから言われたことでした。

股関節、ちょっと硬いですね
陣痛の段階で何度か指摘されました。

股関節が固いと陣痛進まないよ
旦那さんはストレッチしてあげて
「股関節周りの筋肉が固いとそこで赤ちゃんがつっかえてしまう」というような説明を受けました。
何度か妻の股関節をさすったり、ほぐすストレッチをしましたが、当日ではあまり効果は得られなかったと思います。
また、吸引分娩となったとき、分娩台で足を大きく開いて高く上げる姿勢を取る場面がありました。
通常の分娩より足を高く上げて、お尻を下げるような姿勢でした。
妻いわく、これがとにかくきつかったそうです。
陣痛の痛みに耐えながら、慣れない姿勢を長く保つ。

痛いのとは別に、姿勢がきつかった
痛みとは別のところで、体力を余計に持っていかれます。
結局それでも産まれず、帝王切開になりましたが、その姿勢のダメージは次の日にも持ち越されていました。
帝王切開の痛み、会陰切開の痛みにプラスして股関節〜太ももの筋肉痛もあってより動きづらくなったみたい。
もちろん、妊娠中のストレッチは無理をしないことが大前提ですが、毎日少しずつでもやっておくに越したことはありません。
ストレッチ中にお腹が張るようなら中止して、可能であればマタニティヨガなど、専門家の指導を受けられる場を利用するのが安心だと思います。
個人的にいらなかったかもしれないこと|会陰マッサージ

会陰マッサージはやらなくてもよかったかもしれないと感じています。
理由は身も蓋もないのですが、結局、会陰切開になったからです。
妻は妊娠後期から会陰マッサージをしていました。
会陰の伸びをよくして、切開や裂傷を防ぐためのケアです。
実際にやってみると手間もかかりますし、そもそも臨月のお腹では体勢を取ること自体が大変です。
それでも「切りたくないから」と続けていました。
そして当日、吸引分娩になったこともあり、切開しました。
もうひとつ、傷の痛みについてです。
妻は事前に、会陰切開をイメージを聞いてかなり怖がっていました。
ネットで調べれば「一生ものの痛み」といった言葉も出てきますし、妻もかなり身構えていました。
ところが実際は陣痛中の切開は何も感じず、1週間ほどで痛みはほとんど消えていました。

会陰切開は思ってたより全然大丈夫
ただし、ここはあくまで我が家のケースとして読んでいただきたい部分です。
まず、妻はもともと痛みにかなり強いタイプです。
同じ処置でも、痛みの感じ方や回復のスピードには大きな個人差があります。
数週間つらかったという方も普通にいます。
また、産院によっては会陰マッサージを指導としてすすめている場合があります。
その場合は、当然そちらを優先してください。
会陰マッサージ自体が無意味だという話ではありませんし、実際に切開せずに済む方もいます。
僕たちが伝えたいのは、やるかやらないかの正解ではなく、「イメージだけで必要以上に怯えなくても大丈夫だった」という点です。
怖さで頭がいっぱいになるくらいなら、その時間を歩くことや股関節ストレッチに回したほうが、我が家の場合は結果につながったように思います。
まとめ|臨月を迎える前に知っておきたいこと
妊娠中に特別なことを何もしなくても、無事に出産される方はたくさんいます。
ここに書いたことをやれば安産になる、という話でもありません。
とはいえ、破水から始まって最終的に緊急帝王切開になった我が家を振り返ってみると、最後に効いたのは「削られても残る体力」と「事前に決めてあったこと」でした。
事前の準備で当日のストレスを軽減できることがたくさんあります。
今回は、出産を終えて振り返った「妊娠中にやってよかったこと」と「いらなかったかもしれないこと」についてまとめました。
- お産は予定日どおりには始まらない
- 痛みに耐えることと、お産が進むことは別
- 分娩の姿勢は、股関節の柔らかさで楽さが変わる
- 児童手当は出生日の翌日から15日以内。遅れた分はさかのぼれない
- 入院中は、書類を書ける状態ではないと考えておく
娘が生まれて、退院してから3週間が経ちました。
妻はフルコース出産の痛みもほとんどなくなり、今は毎日、赤ちゃんに話しかけながら幸せに過ごしています。
もちろん妊娠中とは別の辛さもありますが、夫婦で乗り越えていけています。
これからお産を迎える方に伝えたいのは、当日さえ頑張れば幸せが待っているということです。
その当日を頑張れるように事前準備にも力を入れてみてください。
〈参考リンク〉
妊婦スポーツの安全管理基準(2019)|日本臨床スポーツ医学会
できるだけキレないお産を!妊娠中にできる会陰マッサージのススメ|産婦人科オンラインジャーナル
【いきみと陣痛】いきみ逃しのやり方と安産を呼ぶ上手ないきみの方法!|YouTube








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