おっぱいを吸っている途中で寝てしまうんだけど、ちゃんと飲めてるの?
吸わせる時間を減らしたら、母乳が出なくなるんじゃないの?
生まれたばかりの赤ちゃんは、おっぱいをくわえたと思ったらすぐに寝てしまいます。
ほっぺをつついても、足の裏をさわっても起きない。
1回の授乳に1時間近くかかって、それでも

今の飲めてたのかな?
と分からないまま次の授乳時間が来る。
僕たちも、退院してからの数日間はずっとその繰り返しです。
僕たちは不妊治療を経て子どもを授かり、先日ようやく出産を迎えた夫婦です。
赤ちゃんは生後4日目に黄疸で光線療法を受け、退院後の再受診では体重が減っていて、黄疸の値も上がっていました。
原因のひとつは、僕たちの授乳のやり方でした。
今回は、授乳中に寝てしまう赤ちゃんにどう向き合ったか、そして医師から言われた「片乳5分ずつ、あとは搾乳で足す」という指導で何が変わったのかをまとめてみました。
先に書いておくと、この記事は「これで飲むようになりました」という記事ではありません。
搾乳を足すようになった今も、毎回きれいに飲みきってくれるわけではなく、次の体重測定は正直こわいです。
それでも、同じ場所で足踏みしている方に「うちも今そこにいます」と伝えられたらと思って書いています。
吸わせるのをやめたら母乳が出なくなるのでは、と怖くて短く切り上げられずにいる方の参考になれば嬉しいです。
新生児が授乳中に寝てしまうのは普通のこと

まず前提として、新生児が授乳の途中で寝てしまうのは珍しいことではないようです。
生まれたばかりの赤ちゃんにとって、おっぱいを吸うのはかなりの重労働。
吸う・飲み込む・呼吸するを同時にこなすので、満腹になる前に体力のほうが先に尽きて寝てしまうことがよくあります。
つまり、寝てしまった=おなかいっぱいになった、とは限らないということです。
我が家の失敗|1回の授乳に1時間近くかけていた

退院してから、妻は毎回の授乳で直母を頑張っていました。
理由は吸ってもらわないと母乳が作られなくなってしまうのではないかという恐怖があったからです。
やっていたことはこんな感じです。
- 寝てしまったら足の裏をこすって起こす
- 起きたらまた吸わせる、また寝る、また起こす
- これを左右で繰り返し、1回の授乳に40分〜1時間
- 終わったと思ったら、次の授乳まで2時間ほどしかない
授乳と授乳の間がほとんどなく、妻はまとまって眠ることができませんでした。
それでも

出るなら完母で頑張りたい
と直母を続けていました。

今日も1時間かかった
でも飲んだ量が全然わからない
このとき僕は、時間をかけて飲んで、ちゃんと寝ているなら大丈夫だろうと思っていました。
実際には、逆でした。
再受診で体重が減り、黄疸の値も上がっていた
赤ちゃんは生後4日目に黄疸で光線療法を受けていたので、退院後にもう一度チェックの受診がありました。
そこで言われたのが、
- 出生時からの体重が減っている
- 黄疸の数値も前回より上がっている
ということでした。
黄疸は、飲む量が少ないと便や尿の回数が減り、ビリルビン(黄色い色素)を体の外に出しにくくなることで強く出やすくなります。
しっかり飲めていないこと自体が、黄疸を長引かせる要因になってしまいます。
1時間かけて授乳していたのに、いや、1時間かけていたからこそ、赤ちゃんも妻も消耗して飲めていなかった。
それが僕たちの状況でした。
医師に言われた「片乳5分ずつ、あとは搾乳で足す」

再受診のときに、医師から怒られたのがこれでした。

どうやって授乳してる?
と聞かれ、妻から
- 1日10〜12回くらいあげていること
- 直母のこと
を伝えます。
すると、

体重が増えていないから、母乳が出ていないか、吸えていないかのどちらか
と言われてしまいます。
妻が、搾乳すると10分で80mm取れることを伝えると、

関係ないよね、体重増えていないんだから
と一蹴されたそうです。
かなりへこんで妻は帰ってきました。
直母は片方5分ずつ、合計10分程度で切り上げる。
そのあとは搾乳した母乳を哺乳瓶で足して、飲めた量を確認する。
そう指導されたそうです。
ちなみに体重は下記のような推移でした。
| 日齢 | 体重 | 出生体重との差 |
| 出生時 | 2,786g | — |
| 日齢1 | 2,730g | −56g |
| 日齢3 | 2,790g | +4g |
| 日齢5(退院) | 2,800g | +14g |
| 日齢7(健診) | 2,766g | −20g |
数字だけ見ると、出生体重より20g少ないだけです。
正直、

誤差じゃないの?
と思いました。
ただ、うちの子には黄疸があります。
体重を厳しくみられるポイントでした。
ではなぜ体重を増やすために、直母が片方5分ずつと、搾乳した母乳を哺乳瓶で足すのが効果的なのでしょうか。
赤ちゃんは前半でほとんど飲んでいる
吸い始めの数分で大部分を飲んでいるので、そこから30分粘っても飲む量はあまり増えないとのこと。
増えるのは、赤ちゃんと母親の疲労だけ。
長く吸わせても、母乳が増えるとは限らない
母乳の分泌は「おっぱいが空になる回数」に左右される。
だらだら1時間くわえさせるより、短時間できっちり切り上げて、搾乳でしっかり出しきるほうが分泌には有利、という説明でした。
何より「飲めた量」が見える
直母だけだと、飲んだ量は体重を測らない限り分かりません。
搾乳を哺乳瓶で足すと、mLではっきり見える。
これで完全に不安が消えるわけではありません。
搾乳は60mlずつ保管していますが、直母の後全部飲んでくれることもあれば、20mlしか飲んでくれないこともあります。
足りているのか足りていないのかは引き続きわかりませんが、飲んだ量がわかるのは少し不安を和らげてくれます。
※これは僕たちの子の状態(体重減少と黄疸)に対する、担当医からの個別の指導です。適切な授乳の進め方は赤ちゃんの週数・体重・お母さんの乳房の状態によって変わるので、必ず産院や母乳外来の指示を優先してください。
搾乳でも母乳は作られる|妻がこわかったこと

妻がこわかったのは、吸われる回数が減ったら、そのまま母乳が出なくなってしまうんじゃないかということでした。
だから寝てしまう赤ちゃんを起こしてでも吸わせたかった。
でも指導を受けて分かったのは、母乳が作られる量を決めているのは「赤ちゃんの口で吸われたかどうか」ではなく、乳房から母乳が出されたかどうかということでした。
出せば作られる、溜めたままだと減っていく。
だとすれば、
- 搾乳でも、乳房を空にすれば分泌の刺激にはなる
- むしろ、寝ている赤ちゃんに1時間くわえさせるよりきちんと出しきれる
- 搾乳した母乳も、当然ながら母乳のまま
- 直母は、赤ちゃんに体力がついてくれば後から練習できる
ということになります。
「長く吸わせる」に注いでいた力を、「短く切り上げて、搾乳で出しきって、足りない分を足す」に振り替える。
少なくとも、そうしても母乳が止まることはありません。
妻がまとまって眠れる時間も増えました。
授乳中に寝てしまうときに僕たちが試したこと5選

実際にやってみて効果があったことをあげます
① 起こし方/服を1枚脱がせる・おむつを替える・お尻ふき
体が温まりすぎていると眠ってしまいやすいので、おくるみを外したりおむつを替えたりして、いったん覚醒させてから吸わせました。
また授乳中に寝てしまった時は、お尻拭きで顔や体を拭いて起こすのも有効でした。
② 片乳5分で切り上げる
タイマーを使って、粘らないと決めました。
時間で区切ると、「まだ足りないかも」と延々と悩まなくて済みます。
③ 搾乳して哺乳瓶で足す
飲んだ量が数字で見えるので、「足りてるのかな」という不安が少し減りました。
夜間に僕も活躍できるようになったのも大きかったです。
とはいえ、残すことも多々あり、不安が解消できたとは言い切れませんが、少し軽くなったのは確かです。
④ 授乳・搾乳・飲んだ量を記録する
アプリでも紙でもいいので、時間と量を残しておくと、受診のときに医師や助産師に説明しやすくなります。
我が家ではぴよログを使っています。


夫もアプリを連携して入力できるため非常に便利です。
⑤ 欲しがるときにしっかり飲ませる
我が家の場合、日中はどうしても寝てしまうのに、夜中から翌朝にかけては驚くほど飲むという日がありました。
「3時間おき」に無理に合わせるより、飲みたがるタイミングを逃さないほうが結果的に量が入る気がしました。
ただ、直母も搾母乳も飲みたがらないタイミングがあるので、そちらは不安。
使った搾乳器について
我が家ではピジョンの手動の搾乳機を使っています。
手動のため、めちゃくちゃ疲れますが、母乳が出ている量もわかり、飲む量もわかりいいことづくめだと感じています。
いまも不安は消えていません
搾乳を足すようになって、飲めた量がある程度数字で見えるようになりました。
でも、不安がなくなったかというと、まったくそんなことはありません。
いま我が家がぶつかっているのは、こういう状態です。
- 搾母乳を毎回60ml準備しているけれど、残す回がある
- 残したのが「直母で足りていたから」なのか、「疲れて飲めなかった」からなのか、判断がつかない
- 飲む回はおっぱいも搾母乳もしっかり飲むのに、飲まない回は3時間空いてもあまり飲まない
- 次の受診で体重が増えていなかったらどうしよう、と考えてしまう
量が見えるようになった分、今度は「残した20mlの意味」が分からなくて不安になる。
不安の形が変わっただけ、というのが正直なところです。

これ、足りてるから残したのかな
それとも疲れて飲めてないのかな
1回ごとに判定しない
そのうえで、調べて僕たちが支えにしているのは、1回の授乳で評価しないということです。
新生児の飲む量にはムラがあって、飲む回と飲まない回があること自体は珍しくないようです。
見るのは1回ごとではなく、24時間の合計。
我が家も、日中はほとんど飲まないのに、夜中から朝方にかけてまとめて飲む日がありました。
「足りて残した」と「疲れて残した」の見分け方
完全には分かりませんが、残したあとの様子はヒントになります。
- 足りていそうな残し方:
そのあと2〜3時間まとまって眠る/起きたときの機嫌がいい/おしっこがしっかり出ている - 飲めていなさそうな残し方:
残してすぐ泣く、1時間もたずに欲しがる/吸い始めてすぐ寝てしまう/おむつが軽い、回数が減っている
こんなときは早めに相談・受診を

「寝てしまうだけ」なら様子を見て大丈夫なことがほとんどですが、次のような様子があるときは、自己判断せず産院や小児科に連絡してください。
- 起こしても反応が薄く、ぐったりしている
- おしっこやうんちの回数が明らかに減っている
- 黄疸で肌や白目の黄色みが急に強くなる、顔からおなか・足へ広がる
- 体重が増えない、または減り続けている
- 便が白っぽい、尿の色が濃い
- 発熱がある、高い声で泣き続ける
黄疸は生後2〜3日ごろから出て自然に軽くなることが多いものですが、急に強くなる場合や、正期産で生後2〜3週を過ぎても続く場合は受診が必要とされています。
母乳の量や飲ませ方そのものについては、産院の母乳外来や、自治体の産後ケア事業、助産師会の相談窓口でも相談できます。
病院に行くほどではないかも、と迷う段階で使っていい窓口です。
まとめ|授乳の量に不安があるときに知っておきたいこと
母乳育児に正解はありませんし、時間をかけた直母で軌道に乗せていく方もたくさんいます。
搾乳を足せば全部うまくいく、という単純な話でもありませんでした。
とはいえ、1時間かけて授乳しても体重が減っていった数日間を横で見ていて、「頑張った時間の長さ」と「赤ちゃんが飲めた量」は別ものなのだと痛感しました。
今回は、授乳中に寝てしまう赤ちゃんへの対応と、搾乳を足すようになってからも不安が続いている今の状態についてまとめました。
- 新生児が授乳中に寝るのは普通のこと。
- 寝た=満腹とは限らない
- 飲むに1回ごとではなく24時間の合計で見る
- 残したあと2〜3時間眠れているか、おしっこが出ているかが足りているかの目安
- ぐったりしている・尿量が減る・黄色みが強くなるときは、その日のうちに相談
夫にできるのは、母乳を出すことでも量を増やすことでもなく、準備した量と残した量を淡々と記録して、妻の「分からない」を代わりに産院へ持っていくことだと思います。
正直なところ、この記事を書いている今も、次の受診で体重が増えているかどうかは分かりません。
こわいです。
それでも、前回は数字が悪かったからこそ具体的な指導をもらえて、やり方を変えることができました。
増えていても増えていなくても、そのときにまた調整すればいいのだと思います。
〈参考リンク〉
新生児のミルク量の目安は?授乳回数・間隔までわかりやすく解説|森永乳業 はぐくみ


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