妊娠25週、妻のお腹は確かに出ています。
見る人が見れば妊婦だとわかります。
でも、街を歩いていると、妊婦なのか太っているのか微妙なラインなのかもしれません。

すれ違った男子学生たちからの嫌な視線を感じる
という話を聞きました。
詳しく聞いてみると、嫌な視線どころの話ではありませんでした。
一人の男子学生がもう一人の腕をトントンと叩いて、「あれ見てみろよ」という雰囲気で、もう一人が「うわっ…」という反応をしていた。
妻からその話を聞いたとき、怒りで言葉が出ませんでした。
お腹についてなのか、胸についてなのか、体型についてなのか。
妻自身にも何を見られていたのかがわからない。
でも、どれだったとしても、妻が傷つくことに変わりはありません。
この記事では、妊娠中期に「お腹が目立たない時期」に起きる外出のしんどさを、夫目線で正直に書いていきます。
同じような経験をしている妊婦さんや、そのパートナーに届いてほしいと思っています。
妊娠中期はまだお腹が目立たないのか

妊娠中期(16〜27週ごろ)は、「安定期」という言葉から「体も外見も落ち着く時期」というイメージを持たれがちです。
でも実際には、お腹の見え方には大きな個人差があるようです。
他人が妊婦とわかるのは、妊娠6ヶ月以降が多い
妊婦さん自身がお腹のふくらみを感じ始めるのは妊娠4ヶ月ごろ。
他人からはっきり気づかれるようになるのは妊娠6ヶ月以降が多いとされています。
25週(約6ヶ月後半)は、

お腹が出ているのはわかる。でも妊婦なのかは判断しづらい
そんなグレーになりやすい時期のようです。
お腹の出方は人によってまったく違う
同じ週数でも、お腹の見え方には個人差があります。
主な要因はこちらです。
- 腹筋の強さ
→腹筋がしっかりしているほど、子宮が前に出にくい - 体型・骨盤の形
→骨盤が広い人はお腹が前に出やすい - 初産か経産婦か
→初産の方がお腹の出方が遅い傾向がある - 赤ちゃんの位置や羊水量
→外見の見え方に影響する
もしお腹が目立たないことが気になっている方もいらっしゃっても、健診で問題がなければ、心配しなくて大丈夫です。
外出中の「見えない苦しさ」——妻が経験したこと

妊娠中期の妻が外出でしんどいのは、つわりや体の重さだけではありません。
体型の変化による精神的な消耗は、僕が思っている以上に大きいとわかりました。
「何を見られたかわからない」が一番つらい
僕が怒りを感じた冒頭の学生たちのエピソード。
妻はお腹だけでなく、胸も大きくなっており、

お腹を見られたのか、胸を見られたのか、ただ太ったように見えたのかがわからなかったけど、明らかに好奇の目でみられた
ということでした。
妊婦だとわかった上での視線なら、まだ受け止め方もあるでしょう。
それでも理解はできませんが。

物珍しさかな
とか、2億歩譲ってまだ受け止め方もあります。
でも「何の文脈で見られているかわからない視線」は、逃げ場がありません。

隣にいれば何かできたかもしれない
という後悔と、どうにもならない怒りが混ざった気持ちになりました。
体の変化は確実に起きているのに、見た目が追いついていない
妊娠中期の体は、外から見えない場所で大きく変化しています。
- 急速に子宮は大きくなっている
- 血液量が増え、心臓への負担も上がっている
- ホルモンバランスは大きく変動している
- 胎動も始まり、感覚的にも精神的にも大きな変化の時期
それだけ大きな変化が起きているのに、外からは「少しふっくらした人」にしか見えないこともあります。
この乖離が、妊婦さん本人の孤独感につながることがあります。
マタニティマークは「見た目でわからないから」存在する

マタニティマークが存在する理由は、見た目では妊婦だとわからない時期があるからです。
妊娠初期〜中期は特にそうで、外見から判断されづらいため、妊婦であることのサインとして機能します。
ただ、マークに気づかれないことも多いです。
そして冒頭の学生の話のように、そもそもマタニティマークの有無に関係なく、不快な思いをする場面があるのも事実です。
逆に妻は電車などでは、あえてマタニティマークを隠してしまうことさえあります。
理由は、

席を譲って欲しい妊婦アピールだと思われたくないから
多くの人はそんな風に思っていないとわかっていても、SNSなどでの声を見て不安になることがあるそうです。
やりきれない想いです。

なぜ妻が周囲に気を遣って小さくならなければいけないのか
と悔しく感じます。
夫として、隣にいることしかできないけれど
妻が

あの視線が傷つく
と話してくれたとき、僕には何もできませんでした。
一緒にいなかったから。後から聞いたから。
そして、もし一緒にいたとしても、見知らぬ学生たちに何か言えたかというと、たぶん言えなかったと思います。
妻は今回のことを誰かに話して、少し楽になりたかっただけかもしれません。
でも僕がショックを受けるには十分な話でした。
自分が知らないところでパートナーが傷ついていることがあります。
無知であっても妊婦を嘲笑うような奴がいるなんて、同じ男として恥ずかしいです。
自分自身、何もできていないけれど、少なくとも、妻について知ることと、隣にいることだけは続けようと思っています。
まとめ
妊娠中期は、本人の体の中では大きな変化が起きているのに、外からはそれが見えにくい時期です。
その見えなさが、思わぬ形で妻を傷つけることがありました。
- 妊娠25週でも、「妊婦かどうかわからない」グレーな時期がある
- お腹の出方には個人差がある
- 「何を見られているかわからない視線」が、妊娠中期の外出を精神的に消耗させる
- マタニティマークがあっても、伝わらない・気づかれない現実がある
妊婦さんのそばにいる人が、こういう苦しさを知っているだけで、少し違うと思っています。
完璧に守れなくても、知っていることが、まず大事なんじゃないかと。
同じような経験をした人がいたら、それだけで「一人じゃなかった」と思ってもらえたら嬉しいです。
妊娠中期の見えない苦しさは、もっと語られていい。
〈参考リンク〉
妊娠中にお腹が出る人・出ない人の違いは? | DNA先端医療
【医師監修】妊婦さんのおなかはいつから出てくるの?どんなふうに変化する?|ゼクシィ
マタニティマーク|母性健康管理に関する用語辞典|働く女性の心とからだの応援サイト(厚生労働省)
マタニティマーク|母性健康管理に関する用語辞典|働く女性の心とからだの応援サイト(厚生労働省)
マタニティマークへの嫌がらせ「なんか文句あんのかよ」を浴びせられて考えたこと | Business Insider Japan


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