無痛分娩と自然分娩、結局どっちがいいんだろう?
無痛分娩って長引くって聞くけど、本当なの?
先日妻が長女を出産してくれました。
38週4日での出産。
産まれた我が子は本当に可愛く毎日愛おしいです。
実は長女が産まれたのは、破水から36時間かかる大変なお産でした。
妊娠30週のバースプランで、僕たちは自然分娩を選んでいます。
無痛分娩について調べたうえで、

まずは自然分娩で頑張ってみたい
と決めたからです。
そして実際のお産は、陣痛促進剤を使い、吸引分娩まで試して、最後は緊急帝王切開でした。
産後、妻が最初に言ったのがこれです。

次は絶対に無痛分娩にする
今回は、普通分娩の陣痛と、帝王切開の麻酔を両方経験した妻が、なぜ無痛分娩をすすめるのか。
その理由をまとめてみました。
これから分娩方法を決める方、無痛にするか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
結論|妻がすすめる理由は「痛みに耐えても、お産は進まなかったから」

妻が無痛分娩をすすめる理由は、ひとつだけ。
36時間痛みに耐えても、お産が全然進まなかったから。
実際にお産が進まなかった理由は、痛みに耐えるかどうかとは、まったく関係のないものでした。
でも無痛分娩にすれば全部解決する、という話をしたいわけではありません。
無痛でも痛みは完全には消えませんし、いきみが弱まって吸引分娩になることもあるとされています。
ただ、陣痛を耐えるには、36時間は長すぎたことは確かです。
妻が自然分娩を選んだ4つの理由

妊娠30週の助産師外来で、妻は自然分娩を選びました。
理由はこの4つです。
- 通っている産院は、計画無痛分娩しか対応していなかった
計画日より前に陣痛が来たら、無痛にできない可能性が高い - 無痛でも結局痛いと聞いた
促進剤やバルーンを使って、かえって長引くという体験談 - 周りで無痛にした人の分娩が長かった
- YouTubeで助産師さんが「1人目は自然分娩」とすすめていた

せっかく計画していても結局自然分娩になるかもしれないなら、まずは自然分娩で頑張ってみたい
いま振り返っても、そのときの判断としては筋が通っていると思います。
自然分娩を選んだ理由についてはこちらから
実際のお産は想定よりもっと酷かった

ところが、実際のお産はこうでした。
- 陣痛促進剤を使用
- 破水から出産まで36時間
- 吸引分娩もした
- 最後は緊急帝王切開
無痛を避けた理由として挙げていた「促進剤を使うことになる」「かえって長引く」は、自然分娩を選んでも全部起きたわけです。
そして最終的には、帝王切開のために麻酔もしています。
36時間の詳しい記録はこちら
痛みに耐えても、お産は進まなかった

耐えた結果、耐えても変わらない3つが要因でした
帝王切開になった理由として、医師から説明されたのは3つでした。
- 産道が狭かった
- 陣痛が弱かった
- 臍の緒が短かった
どれひとつとして、痛みに耐えれば解決するものではありませんでした。
妻は36時間、ほとんど眠らずに痛みに耐えました。
でもその36時間で、産道が広がることも、臍の緒が伸びることもありません。

妻がこんなに頑張った時間はなんだったんだろう
もちろん、痛みに耐えたから子宮口はほぼ全開まで開きました。
そこが全て無駄だったわけではありません。
最後は30秒で痛みが消えました
21時、緊急帝王切開のために手術室へ運ばれた妻に、麻酔が入りました。

入れて30秒で陣痛の痛みがなくなって、痛くないことにびっくりしてテンション上がった
次回は絶対に無痛分娩にすると心に誓った
36時間耐え続けた痛みが、30秒で消えた。
このとき妻は、痛みのない状態でお産を迎えるとはどういうことかを、初めて知ったのだと思います。
そして数分後、赤ちゃんの産声を聞いています。
体力が残っていれば、心は折れずに済んだかもしれません
19時ごろ、妻は心が折れていました。

もう無理
これ以上頑張れない
帝王切開にしてください
このとき妻を追い詰めていたのは、痛みの強さにプラスして、前日の深夜1時から眠れておらず、体力も気力も限界だったことです。
痛みで眠れない。
眠れないから体力が削られる。
体力がないから、痛みに耐えられなくなる。
もし無痛分娩だったら、この36時間のあいだに眠れていたかもしれません。
痛みを取ることは、体力を残すことでもある。
これは、長時間のお産を経験して初めて妻が実感したことだと思います。
無痛を選んでいても間に合わなかった可能性

妻が破水したのは妊娠38週3日でした。
しかも、朝起き上がった瞬間の突然の破水です。
僕たちが通っていた産院は、計画無痛分娩のみの対応でした。
あらかじめ日程を決めて、計画的に陣痛を起こして麻酔をする方式です。
つまり、仮に無痛分娩を希望していたとしても、計画日を迎える前に破水していた可能性が十分ある。
確実に無痛にしたいなら、産院選びの時点で決まります
無痛にしたい場合は、産院を決める段階で、無痛分娩の体制を調べる必要があります。
分娩方法は、妊娠後期のバースプランで選ぶものだと思いがちですが、実際には、どの産院に通うかを決めた時点で、選べる分娩方法が決まってしまいます。
もし絶対に無痛分娩がいいのなら、確認しておくべきことはこのあたりだと思います。
- 24時間対応か、計画無痛のみか
- 計画日より前に陣痛や破水が来たときはどうなるか
- 麻酔科医が常駐しているか
- 追加費用はいくらか
これを聞くのは、妊娠後期ではなく産院を決める前です。
無痛にすれば全部解決する話ではありません

ここまで書いておいて何ですが、無痛分娩は万能ではありません。
僕たちが「次は無痛」と思ったのは、あくまで36時間かかった僕たちのお産だったからです。
調べてみると、無痛にも知っておくべきことがいくつもあります。
痛みが完全になくなるわけではない
まず、無痛分娩でも痛みがゼロになるわけではないとされています。
麻酔の効き方には個人差があります。
さらに、そもそもあえて感覚を残すという考え方もあるようです。
出産では適切なタイミングでいきむ必要があるため、体の感覚が完全になくなると、分娩がうまく進まない可能性があるからです。
ある程度の感覚や痛みを残すのが一般的とされていて、完全に痛みがない状態を期待していると、驚くことになるかもしれません。
「無痛」という名前から、スイッチを切るように痛みが消えるものだと想像しがちですが、そういうものではないようです。
いきみが弱まって、吸引分娩になることがある
これも重要な点です。
痛みが和らぐことでリラックスし、分娩の進行がゆっくりになる(微弱陣痛)ことがあり、その場合は陣痛促進剤を使うことがあるとされています。
また、いきむ力が弱まるために、吸引分娩が必要になることがあるとも書かれています。

無痛にしていたら促進剤も吸引も帝王切開もなかったのに、とは言えない
僕たちは自然分娩で促進剤も吸引も経験しましたが、無痛を選んでいても同じことが起きた可能性はあるということです。
そのほか、無痛分娩で知っておきたいこと
- 麻酔による副作用や合併症の可能性があります
- 対応できる施設が限られています
- 追加費用がかかります
無痛分娩を選ぶなら、こうしたことを産院で説明してもらったうえで判断することになります。
その全てを踏まえた上で、妻の意見はこれです。

次回絶対に無痛分娩にすることを心に誓う
誰にとっても無痛が正解、という話ではありません。
ただ、我が家のように長時間かかるお産になったとき、辛い長い痛みに我慢することで、選択を後悔するかもしれません。
まとめ|分娩方法を決める前に知っておきたいこと
分娩方法に正解はありませんし、自然分娩で無事に出産される方もたくさんいます。
無痛にすれば楽になる、という単純な話でもありません。
とはいえ、36時間眠れないまま痛みに耐え続けた妻を横で見ていて、「頑張れば報われる」という話ではないのだとも思いました。
今回は普通分娩と帝王切開を経験した妻が無痛分娩をおすすめする理由についてまとめました。
- 痛みに耐えることと、お産が進むことは別
- 長時間のお産では、体力が先に尽きる
- 無痛分娩でも痛みはゼロにならない
- 分娩方法は、産院を決めた時点でほぼ決まる
- 計画無痛は、計画日前の破水や陣痛で受けられないことがある
夫にできるのは、痛みを代わることではなく、産院を決める段階で一緒に調べて、選べる状態にしておくことだと思います。
どの方法を選んでも、生まれた瞬間に「おめでとうございます」と言ってもらえることは変わりません。
またこんなに辛い体験をした妻も、数日経った今元気に赤ちゃんを可愛がっています。
どんなお産だとしても母子ともに健康であることが正解なんじゃないかと思います。
〈参考リンク〉
無痛分娩は本当に痛みがない?麻酔方法の違いや痛みを感じる理由を解説|岡村産科婦人科



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