PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の採卵準備|自己注射でE2が5,000超え、OHSSに苦しんだ話

不妊治療体験

不妊治療をしていると、ホルモン数値を見て不安になる瞬間があります。

特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の場合、

  • 卵胞が多いため、
  • E2(エストラジオール)が高くなりがちで、
  • OHSSになりやすい

そんな情報も多く、リスクが怖くなる方も多いと思います。

この記事では、PCOSの妻の実際のホルモン数値推移と、OHSSを前提とした治療について調べたことをまとめてみました。

不妊治療夫

29歳夫乏精子症×28歳妻pcos
1人目不妊治療からの妊娠継続中
R7.04~ 体外受精開始
R7.05. 5w4d流産
R7.08. 5w5d流産
R7.10 月経
R7.11. 体外授精④
R.7.12.6w4d心拍確認
R8.01.妊娠13週

不妊治療夫をフォローする

採卵のため毎日打つ注射の目的とは?

採卵周期では、毎日自己注射を行いながら、
4日に1回程度の採血でホルモン値を確認します。

主に見ているのは、LH(黄体形成ホルモン)とE2(エストラジオール)です。

LH(黄体形成ホルモン)

排卵を促すホルモンです。
排卵のタイミングをコントロールするために測定します。

LHが急上昇すると、採卵前に排卵してしまうリスクがあるため、数値はかなり厳密に管理されます。

E2(エストラジオール)

子宮内膜を厚くし、卵胞の成熟具合の目安となるホルモンです。

一般的に、卵胞1個あたり約200pg/ml以上になると成熟しているとされます。

実際のホルモン数値推移(PCOS・卵胞60個)

以下が、妻の採卵周期の数値推移です。

  • 注射開始前
     LH:11.3 mIU/ml
     E2:測定なし
  • 注射開始4日目
     LH:5.5 mIU/ml
     E2:1,695 pg/ml
  • 注射開始8日目
     LH:0.6 mIU/ml
     E2:4,109 pg/ml
  • 注射開始12日目
     LH:0.3 mIU/ml
     E2:5,181 pg/ml


順調に数値が上がってきていますが、E2が4,000を超えたあたりから不安が出てきました。

検索すると、E2が4,000を超えると「OHSS」「危険」「中止」
そんな言葉が目に入るようになったからです。

E2が4,000を超えたらOHSSになる?

一般的には、
血中E2値が4,000pg/ml以上になると
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが高まると言われています。

ですが、妻はPCOSで卵胞が約60個ありました。

卵胞1つあたり200pg/mlと考えると、
200pg/ml × 60個 = 12,000pg/ml

つまり、最初からE2が高くなる前提の体質だったのです。

実は初めからOHSSを避けることは難しく、「OHSSになる前提で管理する治療」だったのです。

OHSSにならないためにできることは?

率直に書くと、PCOSの場合、OHSSを防ぐのは難しいようです。

卵胞数が多く、E2が上がりやすい体質のため、ならないようにするというより、重症化させない管理が現実的になります。

一般的に行われる対策としては、

  • 注射量を慎重に調整する
  • 採卵前のホルモン数値をこまめに確認する
  • 全胚凍結にして移植を後日に回す

などがありますが、そういった調整ができるのは、医師側の話。

自分たちでできることはほとんどないそう。

辛い、辛すぎるよOHSS。。。

OHSSになったらどうすればいい?

では今度はOHSSになってしまうことが前提で、どう動けばいいのでしょうか?

OHSSになった場合、「我慢する」ことが正解ではありません。

症状の程度にもよりますが、

  • お腹の強い張り・痛み
  • 急激な体重増加
  • 息苦しさ
  • 吐き気

こうした重い症状があれば、すぐに病院へ連絡することが大切です。

しかしOHSSになる人のほとんどが、軽症〜中等症であると思います。

すると、

  • 自宅安静
  • 水分・電解質を意識して摂取
  • 無理な運動を避ける

といった対応で経過を見ることが多いそうです。

体験した妻からすると、

赤ちゃんが欲しければ、多少のことは我慢するしかない

ということみたい、、

そして「不妊治療で一番苦しかったのはOHSS」だと言うほど、辛い想いをした記憶のようです。

頑張っているみなさんが報われますように(´;ω;`)

PCOSだからこそ知っておいてほしいこと

PCOSで体外受精に進むと、OHSSの説明を受ける機会が多いと思います。

それは、「危険だからやめた方がいい」
という意味ではありません。

PCOSの治療では、

  • OHSSは起こり得る
  • だからこそ想定して管理する
  • 数値が高い=失敗ではない

この前提で進んでいることが多いとのこと。

E2の数値を見て、不安になる必要はありません。

乗り越えたうちの妻だったり、先輩方が数多くいます。

苦しい時期ですが、がんばっているあなたなら、乗り越えていけるはずです。

OHSSを乗り越えるしかない

予定調和か、妻はOHSSになりました。

2週間近く続く毎日の注射、途中から加わる腹部の張りと苦しさ。

でも振り返ると、これはどうしても必要な経過でした。

PCOSの場合、

  • 卵胞が多い
  • E2が上がりやすい
  • OHSSリスクが高い

というリスクを背負いながら治療へ向かいます。

そして医師も、どのようにしたら赤ちゃんができるかに重きを置いて、最善の治療をしてくれているはずです。

不安を抱えず、家族・医師に相談するようんしてください。

おわりに:パートナーとして感じたこと

妊婦になったらもっと大変
つわりの方が辛いよ
出産の痛みに比べたら

もしかしたら、SNSなどでそんな言葉が飛び交っているかもしれません。

でも、今回の治療が辛かったのは確かです。

毎日痛い注射を打ち、OHSSで苦しい日々を過ごした妻は、本当によく頑張ってくれました。

僕にできることは、精一杯ねぎらうことくらいなので、ここで言わせてください。

本当に頑張ったね。ありがとう。

この記事が、PCOSで体外受精に進み、ホルモン数値に不安を感じている方の参考になれば幸いです。

<参考リンク>

体外受精における安全性とリスク | 不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)

不妊治療で行う自己注射とは?種類や費用、副作用について解説

ホルモンについて │ 加藤レディスクリニック:不妊治療/体外受精

不妊治療e2とはの基準値や検査方法を詳しく解説!高値・低値リスクと対策まで網羅 | 大阪市中央区の不妊鍼灸なら平均3か月でご懐妊の森ノ宮アクア鍼灸治療院

mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000013qef-att/2r98520000013r63.pdf

多嚢胞性卵巣(PCOとPCOS)・卵巣過剰刺激症候群(OHSS) – セントマザー産婦人科医院

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