精子濃度が低い男性の不妊治療|自然妊娠できない男の体験

不妊治療体験
この記事はこんな方におすすめ
  • 精子濃度や運動率が低いと診断され、不安に感じている方
  • 保険適用でどんな検査・治療が受けられるのかを知りたい方
  • 生活習慣やサプリでできる「自分での改善策」を探している方

不妊治療はどうしても女性が
中心に語られがちですが、
男性側にも原因があることがあります。

僕自身、

精子濃度が低く、
自然妊娠は難しいです

という診断をされました。

  • 運動精子濃度      500万/ml
  • 運動率               21.7%

一般的に運動精子濃度は
1,000万/ml以下では
体外授精も難しくなり、
顕微授精になる
と言われています。

しかしそんな僕でも体外授精により
受精卵を凍結でき、
妻は妊娠にまで至りました。

流産を経験し、
まだ子供は授かれていませんが、
胚まで育って着床してくれたことは確かです。

この記事では、
「一般的な男性不妊治療の流れ」と
「自分でもできる精子力アップ」と
体験をまとめました。

不妊治療夫

29歳夫と28歳妻の
不妊治療必須の夫婦です!
2024.11. 妻多嚢胞性卵巣症候群と診断。
2025.03. 不妊治療専門医にて治療開始。
2025.04. 男性不妊発覚
2025.04. 採卵凍結
2025.05. 胚移植1回目
2025.06. 妊娠判定
2025.06. 流産 5w4d
2025.07. 胚移植2回目
2025.08. 流産2回目 5w5d

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男性不妊とは?

男性不妊の原因は大きく分けて
次の通りです。

  • 生活習慣
    喫煙・飲酒・睡眠不足・
    ストレス・肥満
  • 遺伝や先天性
    染色体異常や精管の欠損など
  • 病気・ホルモン異常
    精索静脈瘤やホルモン異常
  • 性病
    クラミジアや淋菌など、
    治療で改善できる場合も

生活習慣を改善すれば
改善できるケースもある一方で、

先天的な原因は専門医でしか
対処できない場合もあります。

僕たち夫婦の場合は
保険適用で治療していますので、

僕の精子が少ない原因は
特定できていません。

それでも精子の総数が少ない、
運動率が低いなど、
状態を把握することはできました。

一般的な精子検査と治療の流れ

ではどのように男性不妊の治療は
進んでいくのでしょうか。

  1. 精液検査
    精子の濃度や運動率、形をチェック。
  2. ホルモン検査
    精子の生成に関わるホルモンを確認。必要に応じて薬や治療が入ります。
  3. 画像検査
    精巣や精管に異常がないか確認。精索静脈瘤などが見つかることもあります。
  4. 治療・生活改善
    • 食事改善(妊活に必要な栄養素を意識)
    • 運動・禁煙・お酒の制限
    • 必要に応じて人工授精や体外受精

僕の場合は1.精液検査で結果がわかり、
4.生活改善に取り組みました。

2.3.の検査は自費診療の検査になってきます。

自費診療で精密検査などをすることで
ある程度の原因やリスク要因を絞り込むことも可能です。

しかし男性不妊の原因は分かったとしても
すぐに改善できない場合や、
そもそも原因がわからない場合もあります。

保険適用にせよ、自費診療にせよ、
生活習慣を改善し、
精子の質を少しでも上げることが重要です。

男性不妊治療|生活改善

  • 食事・栄養:葉酸、亜鉛などサプリや食事で栄養を摂る
  • 運動:ウォーキングや軽い筋トレで血流を改善
  • ストレス対策:ツボ押しや深呼吸、趣味の時間でリラックス
  • 生活習慣:規則正しい生活、禁煙、飲酒制限

すぐに効果が出るわけではありませんが、
誰でも取り組める男性不妊治療として
生活習慣の改善があります。

僕自身男性不妊を診断されてから
採精までの1カ月強、
サプリを毎日継続して摂取しました。

元々運動としてジムで毎日20分走っていたり、職場のストレスもそこまで大きくなかったため、診断されてから僕が新たに始めたのはサプリメントの摂取です。

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運動・ストレスは良い状態をキープしつつ、
サプリを継続した効果なのか、
ある程度精子の状態を良くすることができました。

1カ月の継続のため劇的によくなるということはなかったですが、
精子総数や精液量を増やすことができました。

精液の濃度処理をしてもらったこともありますが、顕微授精でなく、体外授精で受精卵になっていたのはとてもうれしかったなあ。


僕の場合は保険適用で治療を進めているため、生活改善で精子の質を上げようとしました。

しかし自費診療で原因を特定し、
根本治療をすることで劇的に改善できるケースもあります。

例えば精索静脈瘤などの病気の場合は、
手術などで根本治療することが可能です。

男性不妊の原因

  • 精索静脈瘤30〜40%
  • 造精機能障害(精子を作る力が弱いが、明確な原因が見つからない)20〜30%
  • 閉塞性(精子の通り道が詰まっている)10%前後
  • ホルモン異常や遺伝子異常数%
  • 射精障害数%
  • 原因不明(特発性)約25〜40%

自費診療を利用することで、
「どうして不妊なのか」
「遺伝的なものなのか」「病気なのか」
特定できる場合もあります、

原因の根本治療が可能で
劇的によくなるケースは、
精索静脈瘤やホルモン異常など、
原因が明確な場合です。

男性不妊全体から見て1~2割ほど
根本治療が可能と言われています。

しかし自費診療で検査したとしても
男性不妊の原因を完全に特定できるわけではありません。

一般的に3~4割は原因不明と言われています。


根本治療が可能なケースが1~2割
原因不明なケースが3~4割と聞くと
妊娠がとてつもなく遠いように感じます。

しかし治療が難しいからと言って
悲観的になりすぎる必要はありません。

女性の不妊原因と比べ、男性不妊は
妊娠確率を上げられるケースが多い
のです。

男性不妊は自然妊娠に大きく影響しますが、精子さえ採取できれば人工授精や体外受精などの治療に進むことができます。

また女性の不妊原因に比べ
身体への負担も少ないです。

精子検査|保険適用と自費診療

一般的には保険適用で進む方が多いと思います。
では保険適用と自費診療の内容はどのくらい違うのでしょうか。

保険適用される検査

  • 精液検査(精子の数・運動率・形態のチェック)
    • 一般的な初期検査として保険適用
  • 簡単な血液検査(基本ホルモン)
    • FSH、LH、テストステロンなど一部は保険が使える場合あり

保険適用外になりやすい検査

  • 染色体異常やY染色体微小欠失などの
    遺伝子検査
  • 精巣や精管の詳細な画像検査
    (CT、MRI)
  • 精液中の詳細なDNA損傷検査
    高度精子分析

保険適用の治療中に、
精密検査などの自費診療を取り入れることは原則できません。

しかし、年齢など条件にもよりますが、
男性側の不妊は、人工授精や体外授精・顕微授精で解決できるケースが多いです。

保険適用の検査と自分の生活習慣の改善が
一番の妊娠への近道だと考えます。

男性不妊の割合は48%

では男女で比べるとどのくらい男性不妊の割合はどうなのでしょうか。

不妊カップルにおける原因の内訳は以下の通りです。

  • 男性側のみの原因約24%
  • 女性側のみの原因約41%
  • 両者に原因がある場合約24%
  • 原因不明約11%

約半分は、男性が関与する不妊のケース
であることがわかります。

意外と男性不妊が多いなと感じました。

僕たち夫婦は不妊治療専門院に移る前は、
妻のみ多嚢胞性卵巣症候群の治療として、
「不妊治療もできる産婦人科」に通っていました。

しかしそれでは通院を継続し
タイミング法を繰り返していても
僕にも原因があることがわからないため
無駄に時間を費やすことになったと思います。

どれだけ妻が注射をして治療を頑張ろうが、
夫側の検査がない限り
自然妊娠できないことに気づかなかったわけですから。

ただでさえ年齢が気になり
時間を掛けたくない方が多い不妊治療です。

不妊治療を始める際は、
男性も検査を受けられる不妊治療専門医で始めることを強くおすすめします。

病院の選び方はこちらから

妻のみ病院に通った経験はこちらから

<参考リンク>

男性不妊|浅田レディースクリニック|愛知県名古屋市・春日井市の不妊治療・体外受精

男性不妊治療で知っておきたいこと

原因が特定できないケースもありますが、できることは必ずあります

男性不妊の約3〜4割は「原因不明」と言われています。

ただし、生活習慣の改善、栄養バランスの見直し、ストレスケアなど、できることは必ずあります。

医師の指導を受けつつ、「自分にできる改善」を一つずつ積み重ねることが、妊娠につながる可能性を高めます。

医師としっかりコミュニケーションをとること

検査結果や治療方針は専門用語が多く、
戸惑うこともあります。

わからないことをそのままにせず、
疑問は遠慮せずに質問することが大切です。

「次のステップの選択肢」や
「治療のメリット・デメリット」を理解しておくと、納得感を持って治療に臨めます。

夫婦で協力することが何より大事

不妊治療はどうしても女性側の負担が大きくなりがちです。
不妊の原因が男性側にあっても
実際に身体に負担があるのは女性の方です。

しかし男性も検査や生活習慣の改善に、一生懸命取り組んでいる姿勢は女性の心理的な支えになります。

夫婦が一緒に取り組むことで、
結果に向き合う力が強まり、
治療の継続もしやすくなります。

まとめ

男性不妊は決して珍しいものではなく、
不妊カップルの約半数に男性側の要因が関わると言われています。

しかし「原因が特定できないケース」や
「すぐに改善できないケース」が多いのも事実です。

それでも、

  • 生活習慣の改善で少しずつ精子の状態を良くすること
  • 医師と相談しながら治療を進めること
  • 夫婦で協力して、精神的にも支え合うこと

が前に進む力になります。

僕自身、精子濃度が低く自然妊娠は難しいと診断されましたが、
体外受精で受精卵を得ることができました。

「完全に原因をなくす」ことはできなくても、医療と生活改善を組み合わせることで
妊娠に近づける実感があります。

男性不妊は一人で抱えると苦しくなりますが、正しい知識を持って夫婦で取り組めば、
解決に近づけるはずです。

この記事が、同じように悩む方の希望や行動のきっかけになれば嬉しいです。

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