産まれてきた子がダウン症だったらどうしよう、、、
先日妊娠11週を迎え、染色体検査を受けられるくらいの週数になりました。
辛い不妊治療生活を経て、ここまで来ることができました。
本当に長かったし、辛いこともあったけど、その分今の幸福もひとしおです。
順調に赤ちゃんも育ってきているのは事実なのですが、また新たな不安も生まれてきます。

健康に生まれてきてくれるかな?
五体満足であってほしいな
障害とかがなく生まれてきてくれたらうれしいな
何か問題があったらと考え始めると、止まりません。
そんな時、ある程度不安を解消できるかもしれない検査のことを知りました。
なんと出生前に障害の有無などを調べられる検査があるみたい!
確率的には、20代の僕たちの子に、障害などが出ることは比較的少ないそうです。
そして、20代でその検査を受ける比率も、すごく低いらしい。
でも

ようやくできた我が子が産まれたときに、染色体異常がわかったらショックすぎて耐えられないと思う
確かになんの予備知識もないまま、いきなり障害の子を持つことは、2人にとって大きな衝撃になりそう。
もし何かがあったときに、事前に覚悟を持つためにも、検査を受けることにしました。
価格的に安いクアトロ検査など、別の検査もありましたが、より精度の高いNITPを受けることにしました。
金銭的にも大きいので悩みましたが、安心のためにも、精度の高い診断を受けることが、僕たちには必要だったと思います。
そして結果として、僕たちの子の染色体異常は「低リスク」という検査結果で、安心することができました。
この記事では、検査でかかった費用や、他の検査との違いなど、体験談ベースでまとめます。
これからNIPTを検討している方の、参考になったら嬉しいです。
この記事でわかること
- NIPTとかかった費用
- クアトロ検査との違い
- 認可施設と認可外施設の検査内容の違い
NIPTとは?

NIPT(新型出生前診断)は、妊婦さんの血液を採取し、胎児由来のDNAを調べる検査です。
主に以下の染色体異常のリスクを調べる目的で行われます。
- 21トリソミー(ダウン症)
- 18トリソミー
- 13トリソミー
「確定診断」ではなく、確率(リスク)を調べる検査です。
検査結果は、それぞれの染色体異常リスクについて、低リスク・高リスクの2パターンで出されます。
検査結果が「高リスク」だった場合は、「確定診断」の羊水検査などを、別途行う必要があります。
しかし、NIPTの精度は99%以上で、偽陽性や偽陰性の確率は0.5%未満と言われています。
「確定診断」ではありませんが、非常に信頼のおける検査です。
NIPTの受検が選択肢となる妊婦さんは?
国立成育医療センターのHPには、「受験の選択肢となる妊婦」として、下記の内容が記されています。
検査の対象となる疾患の発生頻度が高くなる以下の状態
- 高年齢の妊婦
- 母体血清マーカー検査で、胎児に染色体数的異常を有する可能性が示唆された妊婦
- 染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある妊婦
- 両親のいずれかが均衡型転座やロバートソン型転座を有していて、胎児が13トリソミーまたは21トリソミーとなる可能性が示唆される妊婦
- 胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された妊婦
上記条件は、僕たちには当てはまっていません。
本来なら受ける必要はないようです。
しかし僕たち夫婦は、それでも受けようと決断しました。
僕たちがNIPTを受けた理由

本来全くNIPTを受ける必要がなさそうな僕たちですが、話し合いの結果、やっぱり受けておこうとなりました。
一番の理由は、
「心の準備をするため」です
お金も時間もかけて、ようやくできた我が子が遺伝子異常だったら。。。
僕たちは、せめて心の準備が必要だと考えました。
突然障害がある子を持つことになったら、僕たちの精神では耐えられないと思う。
また、不妊治療と、2度の流産を経ての妊娠なこともあり、「何かあったらどうしよう」という不安が常にあります。
突然心拍が止まってしまったら、、、
次の健診で大きくなっていなかったら、、、
染色体異常も、その不安の内の一つです。
結果がどうであれ、知ったうえで考えたい。
夫婦で準備しておきたいと考えました。
どんな結果であっても覚悟を持って受け入れるために、NIPTを受けることを選びました。
費用はいくら?実際にかかった金額

僕たちが支払った金額は 11万円 でした。
保険適用外(全額自費)で、安い金額ではありません。
ただ、納得して払った、必要なお金だったと感じています。
ちなみに高額にはなりますが、さらに細かい検査を受けることも可能でした。
クアトロ検査との違い

検討段階で迷ったのが、クアトロ検査です。
費用も安く、染色体異常と神経管閉鎖障害まで調べられます。
しかし僕たちは高い費用を払ってでも、NIPTにしました。
理由はNIPTの精度です。
下記で検査の違いについて、簡単にまとめました。
| NIPT | クアトロ検査 | |
| 検査方法 | 採血のみ | 採血のみ |
| 検査時期 | 妊娠10週以降 | 妊娠15〜17週頃 |
| 主な対象 | 21・18・13トリソミー | 21・18トリソミー+神経管閉鎖障害 |
| 精度 | 非常に高い | 低め(参考程度) |
| 結果の表示 | 低リスク/高リスク | 確率(1/〇〇) |
| 費用 | 高い(10〜20万円) | 安い(2〜3万円) |
| 偽陽性 | 少ない | 多い |
| 確定診断か | 非確定診断 | 非確定診断 |
「より精度の高い検査を受けたい」という点で、僕たちはNIPTを選びました。
「精度が低い」という情報があると、どんな検査結果でも安心できません。
例えすべてのリスクが陰性だったとしても、「もしかしたら偽陰性かもしれない」と疑ってしまうことでしょう。
逆もまたしかりで、染色体異常が陽性でも、子が産まれてくるまでは、小さな希望に懸けてしまうことが目に見えます。
妻も僕も性格的に、産まれてくるまでずっと診断結果を信じきれないと思います。
やっても不安がなくならない検査なら、やる意味がありません。
最終的に検査内容の選択肢はなく、「NIPTを受けるか」「検査自体受けないか」の2択を夫婦で話し合いました。
結構悩んだのですが、「安心はお金に替えられない」と、検査を受けることにしました。
認可施設と認可外施設の違い

NIPTを受けられる施設には、
- 認可施設
- 認可外施設
があります。
僕たちは認可外施設を見つけて、自分たちで別途検査を申し込みました。
理由は簡単で、僕らの通う産院ではNIPT検査自体やっていなかったからです。
ただ、認可外施設で検査を受けましたが、検査内容は認可施設と同じもの(染色体異常検査)だけを受けました。
そもそも認可施設と認可外施設の違いは何なのでしょうか?
| 項目 | 認可施設(認証施設) | 認可外施設(非認証施設) |
| 認可・認証 | 日本医学会などの関連学会が認証 | 学会の認証なし |
| 検査できる主な染色体異常 | 13・18・21トリソミーのみ | 13・18・21トリソミー+性染色体異常など |
| 微小欠失症候群 | 原則検査不可 | 検査できる施設が多い |
| 知的障害の有無 | わからない | 「わかる」と説明されることがある |
| 遺伝カウンセリング | 検査前後とも必須 | 任意、もしくは簡易的な場合あり |
| 検査対象 | 原則35歳以上・ハイリスク妊婦 | 年齢制限なしが多い |
| 陽性時の対応 | 確定検査(羊水検査等)へ適切に連携 | 施設によって対応に差がある |
| 安心感・信頼性 | 医療体制・説明が整っている | 検査範囲は広いが解釈に注意が必要 |
| 予約 | 取りづらい | 取りやすい |
認可外施設は、検査に条件が設けられていないことと、予約が取りやすいのが特徴です。
そして僕たちの場合は、そもそも認可外施設でしか受けられない状態でした。
なぜ認可と同じ遺伝子異常だけを調べたのか
認可外施設では、「NIPTで、知的障害の有無までわかる」と謳っている施設もあります。
知的障害の中には、染色体異常が原因で、障害が出るものもあるのだそう。
でも僕たちは、検査項目を広げすぎず、主要な染色体異常のみ調べる選択をしました。
理由は、
- 分かる情報が増えるほど、悩みも増えると感じたから
- わかったところでできることがないから
- 不安の可能性だけを与えられることに意味を感じなかったから
調べてみると、確かに知的障害の中には、染色体異常が原因のものもあるようです。
認可外施設で検査できる「微小欠失症候群」というものがあります。
これが、知的障害につながる可能性がある染色体異常のようです。
とはいえ、見つかった=知的障害というわけではなく、また障害の重さを測ることもできません。
どうにもできない不安要素だけ発見され、その後子が産まれるまで、不安が増え続けることになるでしょう。
僕たちは安心を得るために、検査を受けています。
無駄に不安の種を増やすことは、不本意です。
でも不安を煽り、なるべく高額な検査を受けさせようとするクリニックもあります。
情報を取捨選択しながら、自分で考えることが大切だと思いました。
検査当日の流れと雰囲気

当日は、
- 受付
- 簡単な説明
- 採血
という流れで、想像していたよりもあっさり終わったみたい。
受付から帰るまでで30分ほど。
妻が気になったのは受付や医師から

中国や台湾ではほとんど全員受ける検査ですよ
当施設でも毎日5人くらいは受けに来ますから大丈夫です
といった安心を謳う言葉が多かったこと。
「そんな怪しい検査なのかな、、、?」と妻は訝しんだみたいです。
でも今思うと、20代で受けに来る人は、何かしら赤ちゃんの危険を指摘された人が多いのかも。
施設からの励ましだったのかもしれない。
採血だけなので、検査自体は一瞬で終わったみたいなのですが、結果が出るまでの10日ほどは緊張しました。
確率は低いにせよ、怖いものは怖いです。
結果はすべて陰性(低リスク)
結果は、すべて低リスクでした。

安堵の気持ちでいっぱいです。
一応偽陰性の場合もあるため、陰性=100%安心ではないようですが、偽陰性率は0.5%未満。
確実に不安が下がり、受けて良かったと感じています。
NIPTを受けて感じたこと

NIPTを受けるにあたり、一番考えなくてはいけなかったのは、「染色体異常が陽性だったらどうするか」ということです。
不妊治療中は、「染色体異常があったら、育てる自信がない」と言っていた妻も、実際妊娠し、ここまで来ると、簡単に決断はできないようでした。
「不妊治療で授かったんだから、産まないとダメ」
「保険適用で血税がかかっているから、産まないとダメ」
SNSでそんな言葉があったり、体験談を見たりしました。
でも個人的にはそんな単純な話ではないと思います。
そもそも税金の話であれば、「産まれた後の方が、税金やサポートの手間がかかるのでは?」と思います。
世論は完全に無視して、僕が考えていたのは、「妻の意見は尊重しながら、任せきりにはしちゃいけない」ということです。
「思う通りでいいんだよ」とか
「ママの意見を尊重するよ」と言った言葉は、一見優しそうに見えます。
でもその言葉は、「自分が決めたことじゃない」と、決断の責任をすべてを妻に押し付ける言葉です。
そうなるのは絶対に避けたいと思っていました。
- どんな決断であれ、妻と一緒にすること
- 妻の考えにただ同意するだけでなく、自分の意見も伝えて、ちゃんと話し合うこと
これらを意識しながら、なにかあれば、2人で決断したいと思っていました。
でも実際染色体異常リスクが高かったら、自分がなんと言っていたか、正直想像がつきません。
「育ててみせる!」と自信を持って言うことはできなかったかもなあ。
これからNIPTを考えている方へ
NIPTを受ける・受けないに正解はありません。
基本的には、20代で受ける必要はないとされているみたい。
でも僕は検査を受けたからこそ、何かあった場合に備えて考えることや、夫婦でしっかり話し合っていくことの重要性を感じられました。
NIPTを受けるためには、
- なぜ受けたいのか
- どこまで知りたいのか
- 結果をどう受け止めるのか
をしっかり夫婦で話し、金銭的価値観、不安との向き合い方などを夫婦ですり合わせる必要がありました。
今回の検査に限らず、定期的に建設的な会話をすることが、夫婦仲を保つ秘訣じゃないかなと感じています。
不妊治療からの妊娠生活。
長いこの時間も2人で仲良くやっていけています。
僕たちは2人じゃないと乗り越えられなかったなと常々思っています。
これからも壁があると思いますが、2人で乗り越えていこうと思います。
<参考リンク>
NIPTを受ける人の割合は?年齢別データとメリット・デメリットを解説 | 東京・ミネルバクリニック
全染色体は大丈夫?「ビショウケツ」の検査も受けた? – 非認定NIPT提供施設で全染色体の異数性や微細欠失症候群を扱っていることの問題点 その1 – FMC東京 院長室
某無認可クリニックの全染色体検査:わかってやってるんでしょうかねえ – FMC東京 院長室
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