- 不妊治療中で、エストラーナテープのかゆみや肌荒れに悩んでいる方
- パートナーが治療を頑張っていて、少しでも気持ちを理解したいと思っている方
- 治療を支える夫・妻として、お互いに寄り添うヒントを得たい方
不妊治療をしている妻を見ていて、ずっと気になっていた「エストラーナテープ」
妻の悶えようは尋常ではありません。
掻きむしり跡やテープの残り跡もすごく、肌もボロボロに。。。
傷になることがわかっていても、掻きむしるのが我慢できないほどの痒み。
かわいそうすぎる。
そんなにかゆいの?テープを貼っていない僕は想像するしかない。
不妊治療の精神的苦しみも、体調変化も、いずれ来るだろう陣痛やつわりなども僕は体験できない。
妻にばかり負担を負わせています。

いやでもテープ貼り続けるなら僕にもできるのでは?
よし、やってみよう!!
心や内臓の痛みは再現できないけど、外的な身体的な要素ならマネできそう!
かゆみはテープを貼り続けることで疑似的に再現できるでしょう!
もちろん本物は使えないので、代わりに市販の絆創膏を貼ってみることにしました。
🔬 実験条件
- 使用アイテム:市販の絆創膏(一般的な肌色タイプ)
- 貼る場所:お腹(妻が貼っているのと近い場所)
- 期間:2週間(3日に1回程度貼り換え)
- 目的:エストラーナテープの「かゆさ」「跡残り」「肌ダメージ」を体感する
🩹 1週目

絆創膏を貼って生活する日々が始まりました。
どうなるのか楽しみです。
しかし最初の数日は特に変化なし。
3日目あたりからちょっとムズムズするかな?という感じ。
最初の数日は妻もあんまりかゆくなさそうですから、こういう感じかと思いながら、テープを貼り替えます。
でもいざ張り替えようとしたとき、確かに感じました。剥がすときの嫌な痛み。
地味に痛くて、べりべりと皮膚が持っていかれるような感覚がある!
絆創膏って比較的お肌にやさしめに作ってあると思うのですが、それでも「皮膚がはがれたな」という感覚がありました。
この皮膚の第一層のはがれが痒みにつながっていきます。
エストラーナテープの粘着力はもっと強いですから、お肌ダメージも大きいと思います。
リムーバーを使うことで肌の負担を軽減できる所以を感じました。
かゆくなる原因とその対策記事はこちらから
妻は「掻きむしりたくなるし、気が狂いそうにかゆい」と言います。
まだまだその域には達せないまま1週目を終えました。
💥 2週目

貼り替えを続けるうちに、だんだん様子が変わってきました。
新しい絆創膏を貼るたびに、古い粘着剤の跡がうっすら残っていく。
さらに、過去貼っていた部分がかゆい。
剥がしたあとも赤みが残り、「貼ってないのにかゆい」という不思議な感覚に襲われるようになりました。

一番ひどくなった大きめ絆創膏の跡です。
テープの縁が跡になっているのがわかりますでしょうか。
剥がして1週間経っても、薄くはなってきましたがまだ残っています。
かゆみは治まりましたが、よくボリボリとかいていました。
無意識に人前で搔いてしまって、「そこ痒いの?笑」と言われてしまったこともあり、とても恥ずかしい想いをしました。
またテープを貼ったままする生活はなかなか不便です。
かゆみもさることながら、エストラーナテープの検証で重要なのはかゆさだけではありません。
テープがはがれないように生活し続けることがとても重要です。
絆創膏なのでエストラーナテープのように丸まってしまうことはありませんでしたが、ふとした時にあれ?貼れてる?と不安になります。
しかも仕事中だとすぐには確認できない。
女性はより確認しづらいと思います。
また絆創膏では半分剝がれてピロピロしている状態にならない分、エストラーナテープより確認は少なく済んだと思います。
でも生活をしていて服を脱ぐとき指にひっかかり絆創膏が剥がれて「あっ!」となることが多々あったり、湯舟に浸かったときシャワーを浴びたときに剥がれることもあり、貼り続けなければならないことは結構なストレスでした。
また僕の趣味であるサウナを行くときなども貼り続けなくてはいけないのはとても恥ずかしい。
今回僕はサウナに行くことを避けましたが、楽しみたくても楽しめないことがすごく増えることがわかりました。
色々なストレスを抱え、発散方法も限定されながら、日々妊娠する身体を作ってくれていることがわかりました。
本当に頭が下がります。
🧠 なぜ、そこまでかゆくならなかったのか?

実験を終えて気になったのは、妻はすごくかゆがっていたのに、僕はそこまででもなかった。
かゆかったけど妻ほどまでには至れなかった。悔しい。
諸々条件は違ったけれど、どこを修正したら近しい体験ができるのでしょうか。
調べてみると、どうやら原因はいくつか考えられます。
●男性の肌はやや厚く、皮脂が多い傾向
そもそも一般的に男性の肌は女性よりも角質層が厚く、皮脂量が多め。
もちろん個人差はありますが、刺激に対してやや強い傾向があります。
また男性の方が体毛が多い=粘着面が毛に浮きやすく、
実は“皮膚に完全密着していない”ケースが多いみたい。
つまり、毛が“クッション”のような役割をして、
粘着剤と皮膚がべったり接触しにくいようです。
その分、直接的な刺激や薬剤接触が弱くなり、かゆみが軽く感じられる可能性があります。
●絆創膏の粘着力が、エストラーナテープより弱い
エストラーナテープなどのホルモン貼付剤は、
「長時間はがれずに薬剤を皮膚から吸収させるための“専用粘着剤”」を使っているそう。
一方、絆創膏は「傷口の保護」が目的。
粘着剤の成分や厚み、密着設計がまったく違うようです。
つまり絆創膏では粘着力が足りず、刺激も中途半端だった可能性が高い。
●貼る環境(汗・摩擦・服の圧力)も違う
女性が貼る部位(下腹部や腰)は、服の締め付けや汗による蒸れが多く、
男性よりも「かゆみを誘発しやすい環境」になりやすいとも言われています。
🧴 実験結果
今回の僕の結果をまとめると
- 男の肌では赤み・跡・かゆみが出たが妻ほどじゃなかった
- 「かゆみの強さ」は個人差+粘着力+貼り方にもよってくる
- 粘着跡が残る/貼ってないとこまでかゆくなるのは肌バリアの乱れサイン
比較的刺激に強い男の肌で、粘着力の弱い絆創膏を使用しても、肌が荒れかゆみがでた!
完全に同じ体験はできなかったものの、苦しみを何となくはわかることができました。
全国の夫の皆さんも経験してみる価値はあると思います!
💡 だからこそ、肌ケアは“必須”

絆創膏を貼っただけでもこれだけ肌ダメージがあるんだと、今回の実験で身をもって実感しました。
エストラーナテープを使っている方には、保湿・保護のケアが欠かせないと思います。
妻も毎回かゆみと跡に悩んでいますが、
今はリムーバー、保湿アイテム、保護テープ、ステロイドを併用することで、痒さがなくなることはありませんが、かなりかゆみや肌荒れを軽減できています。
是非試してみてください。
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まとめ
妻が毎日感じていた「かゆみ」「ストレス」「不便さ」それを自分の肌で体験して、ようやく“ほんの一部”だけ理解できた気がしました。
2週間の実験を通して感じたのは、
「このテープを貼って過ごす毎日」は、想像以上に不自由で根気のいること。
それでも妻は、赤くなった肌を気にしながら、未来のために毎日貼り続けてくれている。
本当に頭が下がります。
僕は少しかゆかったけれど、妻が言うような「気が狂いそうにかゆい」までは至れなかった。
でも、その差を知れたこと自体に意味があると思っています。
- 男でも絆創膏を2週間貼ると、ちゃんとかゆく・跡が残る
- ただし粘着力の違いにより、エストラーナテープほどの刺激は出なかった
- それでも、かゆみ・跡・赤み・不便さは確実に感じた
- 妻たちはこれを毎日、ずっと続けている!
不妊治療は、痛みやホルモンの変化だけでなく、
「毎日のかゆみ」や「貼りっぱなしのストレス」といった
“誰にも見えない小さな我慢”の積み重ねでもあると気づきました。
今回の実験で、僕は少しだけその世界を覗かせてもらいました。
そして、妻が耐えているかゆみの意味を、
肌で、心で、ほんの少しだけ感じ取れた気がします。
今後も妻がテープを貼り続ける間は僕も何かを貼り続けるつもりです。
少しでも苦しみを分かち合えますように。
〈参考リンク〉





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