- 不妊治療を始めてから生理痛が重くなったと感じている方
- 流産後の“リセット”で痛みや出血が強くなり不安な方
- エストラーナテープやルトラールの副作用が気になる方

不妊治療を始めてから、生理痛が重くなった気がする
流産後の生理が今までよりつらい
生理痛今までとなんだか違って
とっても痛くてなんだか不安になりますよね。
僕の妻もまさに同じ経験をしました。
この記事では、
不妊治療や流産後に生理痛が重くなる原因と対処の目安について、
僕たちの経験をもとに調査した情報をまとめました。
この記事でわかること
- 不妊治療(エストラーナテープ・ルトラール)で生理痛が強くなる理由
- 流産後に生理痛や出血が重くなる背景
- 私たち夫婦の体験談(ピル使用時との比較)
- 受診が必要なサインとセルフケアの工夫
不妊治療を始めてから生理痛が重くなった体験

妻はもともと低用量ピルを服用していて、
生理痛はかなり軽い方でした。
しかし不妊治療を始めて
エストラーナテープ、ルトラール錠など
ホルモン補充の薬を使うようになってから、
鎮痛薬が必要なほど強い生理痛を感じるようになりました。
特に流産時の内膜の剥がれは痛みが強く、
そればかりか、その後のリセット生理にも
強く痛みが出るようになりました。
こんなに違いが出るものなのかと驚きました。
何より妻はかつてない痛みで本当に辛そうです。
なにか対策できることがないか知るため
まずは原因から調べることにしました。
不妊治療と生理痛が重くなる仕組み

エストラーナテープ(エストロゲン製剤)
子宮内膜を厚くするための薬です。
内膜が厚くなるほど剥がれる量が増えるため、出血量が増え、生理痛が強まることがあります。
ルトラール錠(プロゲステロン製剤)
服用をやめるとホルモンが急に下がり、
「離脱出血」と呼ばれる生理のような出血が起こります。
このとき、子宮の収縮が強くなるため痛みが増すことがあります。
心理的ストレスの影響
不妊治療は精神的な負担も大きく、
自律神経の乱れから痛みを強く感じやすくなるとも言われています。
子宮内膜が厚くなっている分痛みが強かったり
子宮の収縮が強くなるため痛みが強いなど
薬の副作用として生理痛が重くなってしまうようです。
また精神的な要因で痛みを感じやすくなっている
ということも考えられます。
<参考リンク>
流産後の生理痛が重かった体験

私たちは流産も経験しました。
その後に迎えた「リセット(次の生理)」のとき、妻は「今までのどの生理よりも重い」と感じるほどの痛みを伴いました。
流産後に生理痛が重くなる理由
子宮内膜の回復過程
流産後は子宮内膜がいったん大きく剥がれ落ちます。
次の生理では「残っていた組織」や「不安定な内膜」がまとめて排出され、
出血量と痛みが増えることがあります。
子宮の収縮が強い
妊娠で大きくなった子宮を元に戻すため、
収縮が強まることがあります。
これも強い痛みの原因になります。
ホルモンバランスの乱れ
妊娠で増えていたホルモンが一気に下がるため、
生理周期や痛みの感じ方が一時的に乱れることがあります。
流産することでその後の生理痛が強くなる
というデータもあるようです。
<参考リンク>
First Period After Miscarriage: What to Expect, Pain Relief, and More
一般的にどのくらい続くのか?
- 不妊治療中:薬を使っている間は生理の状態が普段と違うことが多いです。
- 流産後:1〜2回目の生理は重いことが多いですが、その後は徐々に落ち着く人が多いとされています。
病院によっては、
流産後の子宮を休ませるため
何周期か生理を起こしてから
次の移植を行うというところもあるようですが、
僕らの病院ではリセット後すぐに次に準備を始めています。
そのため流産後の2回目以降の生理がどうなるかは体験できていませんが、
一般的に痛みは改善されていくようです。
<参考リンク>
What Happens After a Miscarriage? An Ob-Gyn Discusses the Options. | ACOG
医師に相談した方がよいサイン
- 鎮痛薬を飲んでも効かない
- 出血が極端に多い(夜用ナプキンでも2時間もたない)
- 大きな血の塊が何度も出る
- 貧血症状(めまい・息切れ・動悸)がある
- 痛みが回を追うごとに強くなっている
こうした場合は、
子宮内に組織が残っている・感染・子宮内膜症の悪化などもあり得るため、
主治医に相談するようにしてみてください。
セルフケアの工夫
薬の効果や流産後の身体の変化で
生理痛が重くなる傾向にあることがわかりました。
重くなった生理痛を少しでも和らげる方法を
まとめました。
1. 体を温める
- カイロや温熱パッドを下腹部や腰に当てる
- お風呂での入浴(シャワーより湯船がおすすめ)
→ 血流改善で子宮の収縮による痛みが和らぎます。
2. 軽い運動やストレッチ
- ヨガやウォーキングなど軽めの運動
- 骨盤まわりをゆるめるストレッチ
→ エンドルフィンが分泌され、痛みが軽減しやすいです。
3. 食生活の工夫
- カフェインを控える(血管収縮で痛み悪化の可能性)
- 鉄分・マグネシウムを摂取(ナッツ、ほうれん草、魚など)
- オメガ3脂肪酸(青魚や亜麻仁油)が炎症抑制に役立つとされます。
4. リラックス・メンタルケア
- 深呼吸、瞑想、ツボ押し(合谷・三陰交)
- ストレスが痛みを強めるため、リラックスが大切。
5. 薬の活用
- 市販の鎮痛薬(NSAIDs:イブプロフェンなど)
→ プロスタグランジンを抑制して痛み軽減 - 医師処方の薬(ピル、黄体ホルモン製剤など)
→ 長期的にコントロールする選択肢もあり
<参考リンク>
辛い生理痛を緩和する13の方法。薬に頼らず痛みを解消! | 女性の美学
まとめ
不妊治療や流産を経験すると、
「前より生理痛が強くなった気がする」ことがあります。
- エストラーナテープやルトラールなどの薬で、子宮内膜やホルモンの状態が普段と変わり、痛みが強まることがあります。
- 流産後は、子宮が回復していく過程で出血や痛みが重くなることもあります。
- 心のストレスが体に影響して、痛みを大きく感じてしまうことも。
僕たち夫婦も、治療や流産を通して「こんなに違うのか」と驚きました。
でも調べていくうちに「よくあることなんだ」とわかり、少し安心できました。
もちろん、痛みが強すぎたり不安なときは、自己判断せずに早めに主治医へ相談して頂きたいですが、
温めたり、ストレッチしたり、
ちょっとした工夫でも和らぐこともあります。
生理痛の重さも気持ちの揺れも、治療の一部。
「ひとりじゃない」と思えるだけで、少し楽になることもあるかもしれません。
妻の痛みを少しでも和らげられるように、これからも一緒に工夫していきたいです。
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