不妊治療をしていると、ホルモン数値を見て不安になる瞬間があります。
特にPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の場合、
- 卵胞が多いため、
- E2(エストラジオール)が高くなりがちで、
- OHSSになりやすい
そんな情報も多く、リスクが怖くなる方も多いと思います。
この記事では、PCOSの妻の実際のホルモン数値推移と、OHSSを前提とした治療について調べたことをまとめてみました。
採卵のため毎日打つ注射の目的とは?

採卵周期では、毎日自己注射を行いながら、
4日に1回程度の採血でホルモン値を確認します。
主に見ているのは、LH(黄体形成ホルモン)とE2(エストラジオール)です。
LH(黄体形成ホルモン)
排卵を促すホルモンです。
排卵のタイミングをコントロールするために測定します。
LHが急上昇すると、採卵前に排卵してしまうリスクがあるため、数値はかなり厳密に管理されます。
E2(エストラジオール)
子宮内膜を厚くし、卵胞の成熟具合の目安となるホルモンです。
一般的に、卵胞1個あたり約200pg/ml以上になると成熟しているとされます。
実際のホルモン数値推移(PCOS・卵胞60個)

以下が、妻の採卵周期の数値推移です。
- 注射開始前
LH:11.3 mIU/ml
E2:測定なし - 注射開始4日目
LH:5.5 mIU/ml
E2:1,695 pg/ml - 注射開始8日目
LH:0.6 mIU/ml
E2:4,109 pg/ml - 注射開始12日目
LH:0.3 mIU/ml
E2:5,181 pg/ml
順調に数値が上がってきていますが、E2が4,000を超えたあたりから不安が出てきました。
検索すると、E2が4,000を超えると「OHSS」「危険」「中止」
そんな言葉が目に入るようになったからです。
E2が4,000を超えたらOHSSになる?

一般的には、
血中E2値が4,000pg/ml以上になると
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクが高まると言われています。
ですが、妻はPCOSで卵胞が約60個ありました。
卵胞1つあたり200pg/mlと考えると、
200pg/ml × 60個 = 12,000pg/ml
つまり、最初からE2が高くなる前提の体質だったのです。
実は初めからOHSSを避けることは難しく、「OHSSになる前提で管理する治療」だったのです。
OHSSにならないためにできることは?
率直に書くと、PCOSの場合、OHSSを防ぐのは難しいようです。
卵胞数が多く、E2が上がりやすい体質のため、ならないようにするというより、重症化させない管理が現実的になります。
一般的に行われる対策としては、
- 注射量を慎重に調整する
- 採卵前のホルモン数値をこまめに確認する
- 全胚凍結にして移植を後日に回す
などがありますが、そういった調整ができるのは、医師側の話。
自分たちでできることはほとんどないそう。
辛い、辛すぎるよOHSS。。。
OHSSになったらどうすればいい?
では今度はOHSSになってしまうことが前提で、どう動けばいいのでしょうか?
OHSSになった場合、「我慢する」ことが正解ではありません。
症状の程度にもよりますが、
- お腹の強い張り・痛み
- 急激な体重増加
- 息苦しさ
- 吐き気
こうした重い症状があれば、すぐに病院へ連絡することが大切です。
しかしOHSSになる人のほとんどが、軽症〜中等症であると思います。
すると、
- 自宅安静
- 水分・電解質を意識して摂取
- 無理な運動を避ける
といった対応で経過を見ることが多いそうです。
体験した妻からすると、

赤ちゃんが欲しければ、多少のことは我慢するしかない
ということみたい、、
そして「不妊治療で一番苦しかったのはOHSS」だと言うほど、辛い想いをした記憶のようです。
頑張っているみなさんが報われますように(´;ω;`)
PCOSだからこそ知っておいてほしいこと

PCOSで体外受精に進むと、OHSSの説明を受ける機会が多いと思います。
それは、「危険だからやめた方がいい」
という意味ではありません。
PCOSの治療では、
- OHSSは起こり得る
- だからこそ想定して管理する
- 数値が高い=失敗ではない
この前提で進んでいることが多いとのこと。
E2の数値を見て、不安になる必要はありません。
乗り越えたうちの妻だったり、先輩方が数多くいます。
苦しい時期ですが、がんばっているあなたなら、乗り越えていけるはずです。
OHSSを乗り越えるしかない
予定調和か、妻はOHSSになりました。
2週間近く続く毎日の注射、途中から加わる腹部の張りと苦しさ。
でも振り返ると、これはどうしても必要な経過でした。
PCOSの場合、
- 卵胞が多い
- E2が上がりやすい
- OHSSリスクが高い
というリスクを背負いながら治療へ向かいます。
そして医師も、どのようにしたら赤ちゃんができるかに重きを置いて、最善の治療をしてくれているはずです。
不安を抱えず、家族・医師に相談するようんしてください。
おわりに:パートナーとして感じたこと

妊婦になったらもっと大変
つわりの方が辛いよ
出産の痛みに比べたら
もしかしたら、SNSなどでそんな言葉が飛び交っているかもしれません。
でも、今回の治療が辛かったのは確かです。
毎日痛い注射を打ち、OHSSで苦しい日々を過ごした妻は、本当によく頑張ってくれました。
僕にできることは、精一杯ねぎらうことくらいなので、ここで言わせてください。
本当に頑張ったね。ありがとう。
この記事が、PCOSで体外受精に進み、ホルモン数値に不安を感じている方の参考になれば幸いです。
<参考リンク>
体外受精における安全性とリスク | 不妊治療 京野アートクリニック高輪(東京 港区 品川)
ホルモンについて │ 加藤レディスクリニック:不妊治療/体外受精
不妊治療e2とはの基準値や検査方法を詳しく解説!高値・低値リスクと対策まで網羅 | 大阪市中央区の不妊鍼灸なら平均3か月でご懐妊の森ノ宮アクア鍼灸治療院
mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000013qef-att/2r98520000013r63.pdf



コメント