僕たちは
28歳夫と27歳妻の赤ちゃんが欲しい夫婦。
しかし妻は多嚢胞性卵巣症候群と
診断されてしまいました。
多嚢胞性卵巣症候群とは

多嚢胞性卵巣症候群とは、
卵巣の中にたくさん卵胞がある状態です。
女性の10に1人が持っていると言われる
体質のようなものみたい。
これの何が問題かというと、
非常に排卵が起こりにくいということ。
妻はとてもショックを受けていました。
「女性としの正常な機能がない」と考え
生物として欠陥のように感じていたり、
「女性に生まれた意味がない」といった
具合に非常に自分を責めてしまいました。
ここまでショックを受けていると
「僕が子供が欲しいと言ってしまったことが原因だ」と感じました。
大変申し訳ない気持ちになります。
僕の周囲だけかもしれませんが、
男性よりも女性の方が自分を責めてしまう
傾向にあると感じています。
男の僕には自分を責めてしまう気持ちを分かってあげきれてないんじゃないかな。
「自分を責めることじゃないよ」
「仕方ないよ」
「治療法があるんだから大丈夫」と
ありきたりな励まししかできませんでした。
病院に通おう

しかし不幸中の幸い、
病院へ通えば妊娠に向けた改善の
可能性があります。
「病院へ通えば何とかなるんだから
そこまで自分を責めることじゃないでしょ」と楽観的に考えてしまっていたから、
僕はわかってあげきれなかったのでしょう。
非常に良くないね。
さて妻が病院へ説明を受けに行き、
僕も後からその内容を聞きました。
治療のためには2~3日に1回病院へ行かなくてはならないとのこと。
排卵できるくらいまで卵胞を大きく育てる
必要があり、そのためには高頻度で注射を
打っていく必要があるようです。
...衝撃。
ええ!!
今の時代働いている女性がすごく多いのに
そんなこと可能なんですか!!!
しかも話を聞くと病院に通うだけではなく、経過次第で1日病院に拘束の日が
出てくるらしい!!
ええ!!
そんなに都合よく休ませてもらえるの???
日本の企業は今やそんなに人にやさしいの???
これが不妊治療を開始してから
今まで一番衝撃だったことです。
そりゃ子供減ってくよ。。。
不妊治療が必要な人が増えてるのに、
男性は長時間働き続け、
女性も同じように働かなくてはいけない。
もちろん改善されている企業も
非常に多くなってきているみたいですけど。
また不妊治療も保険適用になったし
とても良くなってきているのはわかります。
でも正直圧倒的に足りないよ。。。。
妻はシフト制の仕事をしていますので
そんなに通えるわけもなく、
行ける日だけ病院に行き治療を受けていました。
医者に怒られた

行ける日だけ病院を通い続けるある日、
お医者さんからの一喝
「今のままじゃ妊娠は無理だよ。
仕事か妊活かどっちか選んで」
本当はもっと強い言葉で言われたようで妻はかなり落ち込んだ様子で帰ってきました。
やはり通える時だけ行って注射を打っても、
ホルモン数値がうまく上がっていかず、
せっかくの注射も期間が空いてしまい、
効果がなくなってしまうようです。
もちろんお医者さんの言っていることが正しい!
僕らが意味のないことにお金をかけ続ける状態になっていたので、辞めさせる優しさであったと思っています。
でも「うちの妻を傷つけるんじゃない!」と
当時はちょっと腹が立ちましたね。
言い方ってものがあるんじゃないかと。
しかし僕はそれでも
「今後のためにも行ける日を選んで続けた方がいいんじゃないか」などと考えていましたが、さすが我が妻はそんな甘いことは考えない。
非常に判断が早い。
一旦通院を中断することを即決!
お医者さんにもやめることを伝え、
一度不妊治療を中断することになるのでした。
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