子宮外妊娠?不育症?妊娠判定後の不安

不妊治療体験

💡この記事はこんな方におすすめ
  • 妊娠判定があったが不安がある方
  • 出血や下腹部痛がある方
  • 子宮外妊娠の可能性があると言われた方
  • 流産を繰り返している方

こんにちは!
不妊治療必須の20代後半夫婦です。

僕たち夫婦は2度の流産を経験しました。

2度目の胚移植後、出血があり、
妻は「子宮外妊娠の可能性がある」と
医師に伝えられました。

子宮外妊娠は調べれば調べるほど
怖くなる要素がたくさん詰まっていました。

のちの検査で子宮外妊娠ではなく、
通常の流産だったのですが、
通常の流産だったからといって
安心はできません。

2度目の流産を経験したため、
僕たち夫婦の流産は「反復流産」と呼ばれるようになりました。

どうやら「不育症」の可能性もあるらしい。

不妊治療夫
不妊治療夫

子宮外妊娠」「不育症
どちらも不穏な名前だなあ、、、

流産した原因も気になる、、、

この記事では妊娠判定後も不安な
「子宮外妊娠」「不育症」について
まとめています。

妊娠判定後の不安は、、、

  • 「子宮外妊娠」の確率は1~2%
  • 大出血の可能性がある
  • 薬や手術で対処できる
  • 「不育症」の可能性もある
  • しかしほとんどは赤ちゃん側の遺伝子の問題
  • どちらも対処法があり、治療ができる

不妊治療夫

29歳夫と28歳妻の
不妊治療必須の夫婦です!
2024.11. 妻多嚢胞性卵巣症候群と診断。
2025.03. 不妊治療専門医にて治療開始。
2025.04. 男性不妊発覚
2025.04. 採卵凍結
2025.05. 胚移植1回目
2025.06. 妊娠判定
2025.06. 流産 5w4d
2025.07. 胚移植2回目
2025.08. 流産2回目 5w5d

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子宮外妊娠

子宮外妊娠は

  • 受精卵が子宮以外に着床すること
  • 子宮以外では赤ちゃんは育たない
  • 進行すると破裂し大出血の危険
  • 治療は薬か手術で行う
  • 妊娠の約1〜2%で発生

「子宮外妊娠かも」と医師に言われたとき、

言葉は聞いたことがありますが、
どういうことかよくわかっていませんでした。

調べてみると
非常に恐ろしいことがわかりました。

・子宮外妊娠とは

本来は子宮の中に受精卵が着床して
育っていくはずが、
子宮以外の場所着床してしまうことです。

特に卵管の場合が多いみたい。

子宮外だと胚が育っていくための
空間や栄養が足りず、
安全に成長することはできません。

放っておくと、大きな出血を起こし、
命に関わる場合もあるみたい。
怖すぎます。

・子宮外妊娠の症状

子宮外妊娠でよく見られる症状

  • 不正性器出血
    生理のような出血や、茶色い少量の出血が続くことがある。
  • 下腹部痛
    片側だけの痛みや、チクチク・ズキズキする痛み。進行すると強い痛みに変わる。
  • 肩の痛み(ショルダーヒップサイン)
    卵管が破裂してお腹に出血が広がると、横隔膜を刺激して肩の痛みとして感じることがある。
  • めまい・立ちくらみ・冷や汗・吐き気
    出血が多くなり貧血やショックの状態に近づくと現れる。

妻も不正出血があり、
軽いつわりのような症状が続いている状態の
妊娠5週目に
子宮外妊娠の可能性を指摘されました。

・子宮外妊娠の処置

子宮外妊娠の処置方法

① 薬による治療(メトトレキサート:MTX)
  • 条件
    ・出血が少ない
    ・胎嚢が小さい
    ・心拍が確認されていない
  • 方法
    抗がん剤の一種「メトトレキサート」を注射して妊娠組織を小さくする。
  • 特徴
    開腹せずに済むため体の負担が少ないが、β-hCGの値が下がるまで時間がかかる。
② 手術による治療
  • 腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を開けて行う)
    • 出血が少なく、状態が安定している場合に多い。
    • 方法は大きく2種類:
      • 卵管切除:妊娠している卵管ごと取り除く。
      • 卵管切開:卵管を残して妊娠組織だけを取り除く。
  • 開腹手術
    • 出血が多い、ショック状態など緊急の場合に行われる。
③ 経過観察
  • β-hCG(妊娠反応を示すホルモン)が自然に下がり始めている場合、
    薬や手術をせずに定期的な採血・エコーで見守ることもある。

子宮外妊娠の処置は、

薬と手術と経過観察の
3パターンがあります。

中でも薬で吸収させる方法または
手術で摘出することが一般的
です。

薬の方が低リスクなようですが、
思ったような効果が得られず
結局手術をしなくてはいけないという
パターンもあるようです。

子宮外妊娠が起こる確率は
妊娠全体の1〜2%で多くないと
AIに教えてもらいましたが、
1~2%ってまあまあ高いじゃん。。。

当時は胎嚢の成長を楽しみに
病院へ行く予定でした。

通院1時間前に大量出血したかと思えば、
病院では命に関わる話に…。
強い不安と動揺に包まれました。

次回hCGを再検査して下がっていれば
通常の流産とのことでした。

「可能性があるというだけの話だから」
ということでしたが、
そんなこと告げられたら不安になりまくりです。

結局検査で
通常の流産だったのですが、

「ふう、良かった」とはならない。

流産の判定はどんな状況だって悲しい。

不育症

不育症とは

  • 妊娠はできるけれど、流産や死産を繰り返してしまい、赤ちゃんを出産まで育てにくい状態のこと
  • 一般的には「流産を2回以上経験した場合」に不育症を疑うことが多い。

今回2度目の「ただの流産」であったので
2回流産を経験したことになり
私たちの流産は「反復流産」と呼ばれます。

また2回流産を経験した場合、
不育症の可能性が出てきます。

不育症」は妊娠しにくい症状を指す
不妊症」とは違って、
着床や妊娠の成立はするのに
妊娠の継続が難しい 状態です。

原因は一つではなく、
複数の要因が関わることがあります。

不育症の原因

  • 染色体異常(夫婦のどちらかのバランス型転座など)
  • 子宮の形の異常(子宮中隔、筋腫、癒着など)
  • 血液の異常(抗リン脂質抗体症候群、血液が固まりやすい体質)
  • ホルモンや代謝の異常(甲状腺機能異常、糖尿病など)
  • 免疫の異常
  • 生活習慣や年齢(喫煙、肥満、加齢など)

不育症の検査内容

① 染色体検査

  • 夫婦双方の染色体検査(末梢血染色体検査)
    → バランス型転座などの異常がないか調べる。
  • 受精卵に偶発的な染色体異常が起きることも多いですが、夫婦の染色体構造が原因の場合もある。

② 子宮の形や構造の検査

  • 子宮卵管造影(HSG):子宮の形、卵管の通りを確認。
  • 子宮鏡検査:子宮内に中隔や癒着がないかを見る。
  • 超音波検査・MRI:子宮筋腫、子宮奇形などを調べる。

③ 血液の異常に関する検査

  • 抗リン脂質抗体の検査(抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント など)
    → 血栓ができやすく、胎盤の血流が悪くなることがある。
  • 凝固系の検査:血液が固まりやすい体質がないかを確認。

④ ホルモン・代謝の検査

  • 甲状腺機能(TSH、FT4など):妊娠維持に関係。
  • 糖尿病の検査(血糖値、HbA1c)
  • 黄体機能検査(プロゲステロン値):排卵後のホルモン分泌をチェック。

⑤ 免疫関連の検査

NK細胞(免疫細胞の働き)の異常を調べる場合もあるが、施設によって検査方針が異なる。

⑥ その他

  • 感染症の検査(梅毒、クラミジアなど)
  • 生活習慣の確認(喫煙・飲酒・体重など)

ポイント

  • すべての原因が分かるわけではなく、約半数は「原因不明」とされる。
  • 検査を受けることで、適切な治療方針が見えてくるケースもある。

不育症の疑いはあったとしても、

流産の原因のほとんどは
赤ちゃん側の遺伝子異常と言われています。

少なくとも保険適用のうちは
対処できることも少ないため、
強く気にすることなく、
前向きに不妊治療を継続することが
重要と考えています。

まとめ:妊娠後の不安がある方へ

妊娠判定後いつもと違うことが起こると
不安ですよね。

今回僕たちの経験をもとに、
子宮外妊娠と、不育症について
まとめました。

項目ポイント
子宮外妊娠とは受精卵が子宮以外に着床する状態。妊娠の約1〜2%で発生。放置すると大出血や命に関わる危険あり。
主な症状・不正性器出血(茶色の少量出血など)・下腹部痛(片側・進行すると強くなる)・肩の痛み(出血の広がりによる刺激)・めまい・冷や汗・吐き気(ショック症状)
処置方法① 薬(MTX)…体への負担が少ないが効果に時間がかかる② 手術…腹腔鏡や開腹手術で妊娠組織を除去③ 経過観察…自然にhCGが下がる場合に選択
不育症とは妊娠はできるが流産・死産を繰り返し、妊娠を継続しにくい状態。流産を2回以上で疑われる。不妊症とは異なる。
主な原因・染色体異常(夫婦どちらかの転座など)・子宮の形の異常(中隔・筋腫・癒着)・血液異常(抗リン脂質抗体など)・ホルモン・代謝異常(甲状腺・糖尿病など)・免疫異常(同種免疫異常・抗精子抗体)・生活習慣・年齢
検査内容染色体検査 / 子宮の形の検査 / 血液検査(抗リン脂質抗体・凝固系) / ホルモン・代謝検査 / 免疫検査 / 感染症検査 / 生活習慣確認
ポイント・流産の多くは赤ちゃん側の染色体異常による・不育症は原因不明が約50%・治療やサポートで7〜8割の方が無事に出産に至る

調べ始めると本当に怖い話ばかり
出てきてしまいます。

一般的に確率は低いことであること、
治療方法があることを頭に入れておくだけでも
不安を少し遠ざけることができると思います。

感情的に不安に振り回されることも
あるかと思いますが、
知識・理性で心の平穏を保っていきましょう。

僕たちも毎日不安です。
一緒に頑張りましょう。

参考リンク

子宮外妊娠とは?症状、いつわかる?破裂リスクと早期受診の重要性 – あしたのクリニック五反田院

子宮外妊娠とは?原因・予兆・症状・治療法と出生前診断(NIPT)の種類・費用・医療費控除も解説【医師監修】

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