- 胚移植後、判定日を待つ時間がつらい方
- 妊娠検査薬や排卵検査薬の違いがよく分からない方
- 妊娠検査薬を買いに行く夫に違いを理解しておいてほしい方
胚移植後、判定日を待つ時間がとても長く感じますよね。
僕たちも先日3回目の胚移植を行い、検査の日が待ち遠しいです。
つい「早く結果が知りたい」と思って検査薬を手に取る方も多いと思います。
ただ、妊娠検査薬や排卵検査薬には種類があり、見た目が似ているため、「どれがどんな目的で使えるのか」や「結果の見方」で混乱してしまうこともあるかもしれません。

妊娠検査に薬局来たけどどれ買えばいいの??
10回入りでコスパよさそうなのあるけど何が違うの??
特に男性はこの辺り疎かったりすることも多いと思います。
おつかいで買ってきてもらえるよう、この記事は皆さんの旦那さんにも見てもらうようにしてください。
この記事では、妊娠検査薬・排卵検査薬・即日妊娠検査薬の違いと、不妊治療中だからこそ気をつけたい注意点(蒸発線・薬の影響など)をまとめました。
- 妊娠検査薬・排卵検査薬・早期検査薬は、目的も使うタイミングもまったく違う
- 胚移植後は早くてもBT5〜7以降に反応が現れることが多い
- フライング陽性でも油断せず、陰性でも諦めるのはまだ早い
- 焦る気持ちも不安も全部、前に進んでいる証拠
検査薬の違い

妊娠検査薬とは
妊娠検査薬は、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出して妊娠の有無を調べる検査薬です。
hCGは、受精卵が着床したあとに胎盤から分泌されるホルモンで、妊娠が成立すると尿中にも含まれます。
一般的には生理予定日の1週間後から使用可能。
市販の妊娠検査薬は精度も高く、正しいタイミングで使えば約99%の確率で正確な判定ができます。
例えば「ドゥーテスト」などがあります。

排卵検査薬とは
排卵検査薬は、妊娠検査薬と似たスティック型の製品ですが、反応するホルモンが異なります。
こちらはLH(黄体形成ホルモン)を検出し、排卵のタイミングを予測するためのものです。
排卵の約24〜36時間前にLHが急上昇するため、線が濃くなった日を「排卵が近いサイン」として活用します。
ただし、排卵検査薬では妊娠の有無は分かりません。
妊娠後もホルモンの変動で線が出ることがあるため、「妊娠検査薬と間違えて使って陽性が出た」と混乱してしまうケースもあります。
例えば「ドゥーテストLH 排卵日予測検査薬 」があります。
パッケージで「排卵」という文言を見落とさないようにしましょう。

早期検査薬とは
「即日妊娠検査薬」は、一般的な検査薬よりも微量のhCGに反応する高感度タイプ。
通常の妊娠検査薬より早く、生理予定日当日や1〜2日前から判定できるのが特徴です。
注意点ですが、薬局など薬剤師がいるところでしか購入できません。
対面で話す必要があるため、恥ずかしいという方もいらっしゃるかもしれません。
また「一日でも早く知りたい」という不妊治療中の方に人気がありますが、hCGの分泌量には個人差があるため、早すぎるタイミングでは陰性でも後日陽性になることも。
フライング検査をする場合は、「陰性=妊娠していない」と決めつけないよう注意が必要です。
例えば「チェックワンファスト」などがあります。

蒸発線とは?誤判定の落とし穴

妊娠検査薬を使用し、陰性で落ち込んだけど、しばらくしてもう一度見たら、陽性線がでていた!!
そんな経験皆さんありますでしょうか。
僕たちはフライングもフライング、BT5に通常の検査薬を使用し、しばらくしてからうっっっっすら陽性線が出ていてぬか喜びをした経験があります。
BT8で再度検査したら真っ白でした。
妊娠検査薬を使ったあと、しばらくしてからうっすらと線が見えることがあります。
これは蒸発線(じょうはつせん)と呼ばれるもので、尿が乾くときに生じる化学変化による影のような線です。
蒸発線は、実際の陽性反応ではありません。
5分を過ぎてから出た線は無視した方がよいとのこと。
とくに淡いグレーや薄いピンクの線は紛らわしいですが、判定は必ず時間内・自然光の下で確認しましょう。
胚盤胞移植後の検査薬使用タイミング

そもそもフライング検査は推奨されるものではありませんが、それでも絶対に気になりますよね。
胚移植後ではどのタイミングで検査薬を使用すれば陽性線が出てくるのでしょうか。
| BT(日数) | 胚の状態・体内で起こること | hCG分泌 | 検査薬の反応(目安) | コメント |
| BT0(移植日) | 胚盤胞を子宮内に戻す | ― | ― | この日を「BT0」としてカウント開始 |
| BT1〜2 | 胚が子宮内膜に潜り込み、着床準備を始める | まだなし | × | 検査しても反応しない時期 |
| BT3〜4 | 着床が始まる(個人差あり) | 少量 | ×〜△ | ごく一部でごく薄く出る可能性あり(早すぎ) |
| BT5〜6 | 着床が進み、hCG分泌が始まる | 上昇し始め | △ | ごく早期タイプなら薄く反応することも |
| BT7〜8 | 尿中hCGが検出可能レベルに | ○ | △〜○ | フライング検査で陽性が出る人も |
| BT9〜10 | 多くの人で明確な反応が出始める | ↑上昇中 | ○ | 一般的な早期検査薬の推奨タイミング |
| BT11〜12 | hCGがしっかり上昇 | ◎ | ○〜◎ | 通常タイプの妊娠検査薬でも陽性が出る時期 |
| BT13〜14(判定日) | 血中hCGで妊娠判定 | ◎ | ◎ | クリニックで正式な判定を受ける日 |
妊娠検査薬陽性後、流産した経験はこちらから
hCG分泌タイミング
- 胚盤胞が子宮に戻されてから1〜2日程度で着床することが多い。
- 検出可能になるのは着床後2〜3日後。
- 反応が出るのは移植後5〜7日目より後が目安。
反応が出ない主な理由
- 着床が移植後3〜4日目以降で、まだhCG上昇が始まっていない
- 検査薬の感度が低い
- 検査時間が早朝や希釈された尿など、尿中のhCG濃度が低い条件下で行った
早期検査薬は通常の検査薬よりも早く判定が出やすいものではありますが、それでも着床のタイミング次第で判定可能日は変わってきます。
早期検査で陰性でも落胆せず、1日置き程度で検査薬を使用するのが良いとされています。
不妊治療中に特に注意したいポイント

不妊治療中は、ホルモン薬や注射などの影響で検査結果が誤って出ることがあります。
ここでは、一般の妊活とは違う注意点をまとめます。
hCG注射(トリガー)の影響
排卵誘発や黄体補充のために使われるhCG注射(例:ゴナトロピンなど)。
この注射に含まれるhCGは、体内で一時的に検出されるため、注射後に検査薬を使うと偽陽性になることがあります。
体内のhCGは通常、10〜14日ほどで消失します。
そのため、移植後の検査はBT7〜10日以降を目安に行うのが安全です。
黄体補充剤の影響はないが、症状がまぎらわしい
デュファストンやウトロゲスタンなどの黄体補充剤は、妊娠検査薬には影響しません。
ただ、副作用として「眠気」「胸の張り」「体温上昇」など、妊娠初期に似た症状が出ることがあります。
体調の変化だけで「妊娠したかも」と判断しないようにしましょう。
判定が早すぎると偽陰性に
着床のタイミングや胚の発育スピードは人それぞれです。
まだhCGが十分に分泌されていない段階で検査すると、陰性でも後日陽性に変わることがあります。
早く知りたい気持ちは誰もが同じですが、正確な結果を得るためには焦らず適切なタイミングで検査することが大切です。
判定時間外や写真補正による「見間違い」
SNSなどで「線が見える気がする」と画像を明るくして確認する人も多いですが、
カメラアプリや照明によって色ムラや影が線に見えることがあります。
肉眼で、時間内に、自然光で確認するのが鉄則です。
メンタル面の負担にも注意
毎日検査して線の濃さを比べてしまったり、
「昨日より薄い」「出ない」と落ち込むのは、不妊治療中あるあるだと思います。
検査薬は便利な反面、メンタルを揺さぶる存在でもあります。
回数を決めたり、パートナーと結果を一緒に見るなど、自分を守るルールを作るのもよいでしょう。
正確に判定するためのポイントまとめ
- 朝一番の尿を使用する(hCG濃度が高い)
- 判定時間を守る(例:5分以内)
- 同じメーカーの検査薬で比較する
- 結果が曖昧な場合は翌日または数日後に再検査
- 最終的な判定はクリニックの血液検査(定量hCG)で確認
不妊治療では一般の妊活とは違い、hCG注射による偽陽性や、ホルモンの拡充による妊娠時のような身体の変化など、不妊治療ならではのポイントがあります。
また胚移植の保険回数制限や年齢制限が気になったりと精神的に追い詰められることも多いと思います。
僕たちの胚移植も3回目となり、かなり焦り始めています。
移植後は赤ちゃんが来ることを願うしかないのですが、ストレスを抱えず楽しく過ごすことが良いことは頭では理解しておこうと思います。
まとめ
- 妊娠検査薬と排卵検査薬は、目的も検出するホルモンも違う
- 即日妊娠検査薬は便利だが、早期すぎる検査は誤判定の原因に
- 不妊治療中は、hCG注射など薬の影響にも注意
- 蒸発線や見間違いを防ぐために、時間内に自然光で判定を
- 結果がどうであれ、自分を責めず、次につなげていくことが大切
妊娠検査薬って、ほんの数分で結果が出るのに、その数分が永遠のように感じますよね。
僕たちもこれまで何度も検査薬を前にドキドキしながら「お願いだから線が出て」と祈るような気持ちで過ごしてきました。
不妊治療は結果が出るまで何度も心を揺さぶられる道のりと感じています。
ひとつひとつの経験が確実に次へとつながっていると信じるしかないのも辛いところです。
今回は検査薬についてまとめました。
フライング検査で結果が出なくても、それは「まだ」出ていないだけかもしれません。
今日もがんばっているあなた自身を、どうか責めないでください。
焦らず、自分のペースで、
赤ちゃんが来てくれるその日まで、少しずつ歩いていきましょう。
<参考リンク>
不妊治療におけるbtとは何か徹底解説!体外受精やETとの違いと成功する治療法の選び方 | 大阪市中央区の不妊鍼灸なら平均3か月でご懐妊の森ノ宮アクア鍼灸治療院




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