- 妊娠判定があったが不安がある方
- 出血や下腹部痛がある方
- 子宮外妊娠の可能性があると言われた方
- 流産を繰り返している方
こんにちは!
不妊治療必須の20代後半夫婦です。
僕たち夫婦は2度の流産を経験しました。
2度目の胚移植後、出血があり、
妻は「子宮外妊娠の可能性がある」と
医師に伝えられました。
子宮外妊娠は調べれば調べるほど
怖くなる要素がたくさん詰まっていました。
のちの検査で子宮外妊娠ではなく、
通常の流産だったのですが、
通常の流産だったからといって
安心はできません。
2度目の流産を経験したため、
僕たち夫婦の流産は「反復流産」と呼ばれるようになりました。
どうやら「不育症」の可能性もあるらしい。
「子宮外妊娠」「不育症」どちらも
不穏な名称です。
この記事では妊娠判定後も不安な
「子宮外妊娠」「不育症」について
まとめています。
子宮外妊娠

子宮外妊娠は
- 受精卵が子宮以外に着床すること
- 子宮以外では赤ちゃんは育たない
- 進行すると破裂し大出血の危険
- 治療は薬か手術で行う
- 妊娠の約1〜2%で発生
「子宮外妊娠かも」と医師に言われたとき、
言葉は聞いたことがありますが、
どういうことかよくわかっていませんでした。
調べてみると
非常に恐ろしいことがわかりました。
・子宮外妊娠とは
本来は子宮の中に受精卵が着床して
育っていくはずが、
子宮以外の場所着床してしまうことです。
特に卵管の場合が多いみたい。
子宮外だと胚が育っていくための
空間や栄養が足りず、
安全に成長することはできません。
放っておくと、大きな出血を起こし、
命に関わる場合もあるみたい。
怖すぎます。
・子宮外妊娠の症状
子宮外妊娠でよく見られる症状
- 不正性器出血
生理のような出血や、茶色い少量の出血が続くことがある。 - 下腹部痛
片側だけの痛みや、チクチク・ズキズキする痛み。進行すると強い痛みに変わる。 - 肩の痛み(ショルダーヒップサイン)
卵管が破裂してお腹に出血が広がると、横隔膜を刺激して肩の痛みとして感じることがある。 - めまい・立ちくらみ・冷や汗・吐き気
出血が多くなり貧血やショックの状態に近づくと現れる。
妻も不正出血があり、
軽いつわりのような症状が続いている状態の
妊娠5週目に
子宮外妊娠の可能性を指摘されました。
・子宮外妊娠の処置
子宮外妊娠の処置方法
① 薬による治療(メトトレキサート:MTX)
- 条件
・出血が少ない
・胎嚢が小さい
・心拍が確認されていない - 方法
抗がん剤の一種「メトトレキサート」を注射して妊娠組織を小さくする。 - 特徴
開腹せずに済むため体の負担が少ないが、β-hCGの値が下がるまで時間がかかる。
② 手術による治療
- 腹腔鏡手術(お腹に小さな穴を開けて行う)
- 出血が少なく、状態が安定している場合に多い。
- 方法は大きく2種類:
- 卵管切除:妊娠している卵管ごと取り除く。
- 卵管切開:卵管を残して妊娠組織だけを取り除く。
- 開腹手術
- 出血が多い、ショック状態など緊急の場合に行われる。
③ 経過観察
- β-hCG(妊娠反応を示すホルモン)が自然に下がり始めている場合、
薬や手術をせずに定期的な採血・エコーで見守ることもある。
子宮外妊娠の処置は、
薬と手術と経過観察の
3パターンがあります。
中でも薬で吸収させる方法または
手術で摘出することが一般的です。
薬の方が低リスクなようですが、
思ったような効果が得られず
結局手術をしなくてはいけないという
パターンもあるようです。
子宮外妊娠が起こる確率は
妊娠全体の1〜2%で多くないと
AIに教えてもらいましたが、
1~2%ってまあまあ高いじゃん。。。
当時は胎嚢の成長を楽しみに
病院へ行く予定でした。
通院1時間前に大量出血したかと思えば、
病院では命に関わる話に…。
強い不安と動揺に包まれました。
次回hCGを再検査して下がっていれば
通常の流産とのことでした。
「可能性があるというだけの話だから」
ということでしたが、
そんなこと告げられたら不安になりまくりです。
結局検査で
通常の流産だったのですが、
「ふう、良かった」とはならない。
流産の判定はどんな状況だって悲しい。
不育症

不育症とは
- 妊娠はできるけれど、流産や死産を繰り返してしまい、赤ちゃんを出産まで育てにくい状態のこと
- 一般的には「流産を2回以上経験した場合」に不育症を疑うことが多い。
今回2度目の「ただの流産」であったので
2回流産を経験したことになり
私たちの流産は「反復流産」と呼ばれます。
また2回流産を経験した場合、
不育症の可能性が出てきます。
「不育症」は妊娠しにくい症状を指す
「不妊症」とは違って、
着床や妊娠の成立はするのに
妊娠の継続が難しい 状態です。
原因は一つではなく、
複数の要因が関わることがあります。
不育症の原因
- 染色体異常(夫婦のどちらかのバランス型転座など)
- 子宮の形の異常(子宮中隔、筋腫、癒着など)
- 血液の異常(抗リン脂質抗体症候群、血液が固まりやすい体質)
- ホルモンや代謝の異常(甲状腺機能異常、糖尿病など)
- 免疫の異常
- 生活習慣や年齢(喫煙、肥満、加齢など)
不育症の検査内容
① 染色体検査
- 夫婦双方の染色体検査(末梢血染色体検査)
→ バランス型転座などの異常がないか調べる。 - 受精卵に偶発的な染色体異常が起きることも多いですが、夫婦の染色体構造が原因の場合もある。
② 子宮の形や構造の検査
- 子宮卵管造影(HSG):子宮の形、卵管の通りを確認。
- 子宮鏡検査:子宮内に中隔や癒着がないかを見る。
- 超音波検査・MRI:子宮筋腫、子宮奇形などを調べる。
③ 血液の異常に関する検査
- 抗リン脂質抗体の検査(抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント など)
→ 血栓ができやすく、胎盤の血流が悪くなることがある。 - 凝固系の検査:血液が固まりやすい体質がないかを確認。
④ ホルモン・代謝の検査
- 甲状腺機能(TSH、FT4など):妊娠維持に関係。
- 糖尿病の検査(血糖値、HbA1c)。
- 黄体機能検査(プロゲステロン値):排卵後のホルモン分泌をチェック。
⑤ 免疫関連の検査
- NK細胞(免疫細胞の働き)の異常を調べる場合もあるが、施設によって検査方針が異なる。
⑥ その他
- 感染症の検査(梅毒、クラミジアなど)
- 生活習慣の確認(喫煙・飲酒・体重など)
ポイント
- すべての原因が分かるわけではなく、約半数は「原因不明」とされる。
- 検査を受けることで、適切な治療方針が見えてくるケースもある。
不育症の疑いはあったとしても、
流産の原因のほとんどは
赤ちゃん側の遺伝子異常と言われています。
少なくとも保険適用のうちは
対処できることも少ないため、
強く気にすることなく、
前向きに不妊治療を継続することが
重要と考えています。
まとめ:妊娠後の不安がある方へ
妊娠判定後いつもと違うことが起こると
不安ですよね。
今回僕たちの経験をもとに、
子宮外妊娠と、不育症について
まとめました。
項目 | ポイント |
---|---|
子宮外妊娠とは | 受精卵が子宮以外に着床する状態。妊娠の約1〜2%で発生。放置すると大出血や命に関わる危険あり。 |
主な症状 | ・不正性器出血(茶色の少量出血など)・下腹部痛(片側・進行すると強くなる)・肩の痛み(出血の広がりによる刺激)・めまい・冷や汗・吐き気(ショック症状) |
処置方法 | ① 薬(MTX)…体への負担が少ないが効果に時間がかかる② 手術…腹腔鏡や開腹手術で妊娠組織を除去③ 経過観察…自然にhCGが下がる場合に選択 |
不育症とは | 妊娠はできるが流産・死産を繰り返し、妊娠を継続しにくい状態。流産を2回以上で疑われる。不妊症とは異なる。 |
主な原因 | ・染色体異常(夫婦どちらかの転座など)・子宮の形の異常(中隔・筋腫・癒着)・血液異常(抗リン脂質抗体など)・ホルモン・代謝異常(甲状腺・糖尿病など)・免疫異常(同種免疫異常・抗精子抗体)・生活習慣・年齢 |
検査内容 | 染色体検査 / 子宮の形の検査 / 血液検査(抗リン脂質抗体・凝固系) / ホルモン・代謝検査 / 免疫検査 / 感染症検査 / 生活習慣確認 |
ポイント | ・流産の多くは赤ちゃん側の染色体異常による・不育症は原因不明が約50%・治療やサポートで7〜8割の方が無事に出産に至る |
調べ始めると本当に怖い話ばかり
出てきてしまいます。
一般的に確率は低いことであること、
治療方法があることを頭に入れておくだけでも
不安を少し遠ざけることができると思います。
感情的に不安に振り回されることも
あるかと思いますが、
知識・理性で心の平穏を保っていきましょう。
僕たちも毎日不安です。
一緒に頑張りましょう。
参考リンク
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